2016/10/06 06:17 その度に明日は我が身かと怯える僕達がいる。 僕達がいるこの本丸の審神者様はそれはそれは優秀な方で、三ヶ月で全ての刀剣男子を揃えたのだ。 だからなのか。 政府はこの審神者様の力を手放したくないと僕達が受けている“こと”を見ないでいる。 鍛刀されてはその日に身体を無理に暴かれ、万全ではない状態で戦場に出され、折れていくモノを見ては「資材の無駄だったな」と吐き捨てる。 僕達は体のいい肉人形なのだ。 気高い青い月は常にケタケタと笑うようになった。 愛されたがりの子はブツブツと独り言を言うようになった。 弟達を守ろうとする青年は刀だったものを集めては毎日土に埋めていた。 仲間達が日に日に壊れていくのをただ傍観することしか出来ない自分を殺したいと思う刀は少なくはなかった。 だがちっぽけな自分の力ではどうにも出来ないと嘆き悲しむだけだった。 「さて、今日はお前を可愛がってやろう」 にたりと泥で出来たかのように笑いながらこちらに手を伸ばして来る審神者様に僕は薄らと笑った。 次の瞬間、視界は赤に染まり毛の生えた芋虫が四つ転がった。 「御用改める」 抑揚のない声が悲鳴の中で凛として聞こえた。 審神者様を見るとなんと醜いむくむくとした指が根元からばっさりと無くなっているではないか。 それを斬ったのはまだ幼い顔立ちをした少女だ。 それが僕と今の主との出会いだーー。 その後はブラック政府ではなくホワイト政府が来て刀剣達の保護やら本丸の解体などをしたり。 そんでブラック本丸の刀剣達は審神者ちゃんの男前な癒し方に落ちる。 今では立派な審神者ちゃんクラスタというなのモンペ軍団の出来上がり!やったね!審神者ちゃん! |