朝起きると何だか体の様子がおかしかった。
胸の先がジンジンするし下腹部に甘い疼き。月のものがくる直前、最近こうなる。
「はぁ……」
何とも言えない不快感と気だるさにため息を吐いて、上半身を起こした。
膨らんだ胸、その先がツンと薄い寝間着を持ち上げている。
変な気持ち……
よくわからないのに、ただ恥ずかしい事だという感覚だけがはっきりしていた。
「おさまって……」
胸を隠すように押さえつけていると、同室のみかちゃんが起きてきた。
「ん〜おはよー」
「おはよ」
「あれ、小夜ちゃん熱?顔真っ赤だよ?」
寝起きのみかちゃんにまで気付かれてしまうほど、あたしはみっともない顔をしてるらしい。
それが恥ずかしくてさらに赤くなった。
「か、風邪ひいたのかな。でも平気だよ!」
「寝てた方がいいんじゃない?風邪はひき始めが肝心って言うし」
悩んだ末に授業は休む事にした。
おさまってくれそうになかったし、こんな状態で跳んだり走ったり、胸が揺れるのは辛い。
先生にはみかちゃんから伝えてもらう事にして、また布団をかぶったのだった。
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