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(あっ……あん、あんっ……!)

(声デカい。ほら、手拭いでも噛んでろ)

(んんっ……んーーーっ!)

(白目のヤツに聞こえるだろうが)



衝立の向こうでまぐわっているのはおれの上司とその彼女の小夜さん。


声どころか息づかい、肌のぶつかる音、衣擦れの音まで聞こえる上に小夜さんの蜜の匂いまで漂ってくる。

上司を思ってそっと息を潜めるのだけれど、意図せずとも下半身には血が集まり褌を持ち上げている。


だって、仕方ないだろ……この状況。
えっちするならするで他の部屋に行くとか、外とか、忍者なんだし屋根裏でもいいじゃん!なんで隣でヤるんだよ。

そっと、褌の横から息子を取りだしてしごき始めた。

小夜さんごめんね。でも、


おれも好きなんだよ……



***


「白目くん」


笑って声をかけてきた。ゆうべの声がよみがえってきて、思わず顔が赤くなる。
それに、おれだって小夜さんで……あんな事。

顔に『昨日あなたをオカズにオナニーしました』と書いている訳でもないのに、なんだかバレてしまう気がしてちゃんと目が見れない。


「あ、おはようございます。小夜さん」

「おはよ。ね、ちょっと話せないかな」

「今話してるじゃないですか」

「そうじゃなくて、二人っきりでゆっくり」


耳元で(あの人のいない所で……)と付け加えた。

やば、また勃ってきちゃった……


もしかして、「私、本当は白目くんが好きなのっ」とか告白されちゃったりして。
でも、そうなったらそうなったで、お頭と気まずいな。

今度はお頭が寝ている横でおれと小夜さんが……


なんて。









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