優しく微笑んだままの口付けに、あたしも頬も緩んだままだ。なんだか噴き出しちゃいそうになってしまう。
「あたし、幸せです」
照星さんにヤキモチ妬いてもらえて。こんな風に笑ってくれて。
「私も」
照星さんの指はあたしの胸に伸びてきて、そっと撫でる。まるで子どもの頭をいい子いい子するみたいに優しい。
勃ちはじめた乳首が照星さんの手のひらで転がされるように向きを変えて、それが気持ちよくて目を閉じた。
「ん……」
「小夜ちゃんの胸って感じやすいね」
「そんな事、言われると恥ずかしいです……」
「かわいいよ」
照星さんの指が乳首を撫でる。指の腹で円を描くみたいに優しく。
反対側にはキスされて、偽物みたいな喘ぎ声が出て、また恥ずかしくなった。
照星さんは気にしてないみたいで、そのまま舐めてくれてる。
赤い舌と同じくらい赤い照星さんの唇。
南蛮人みたいにくっきりした目鼻立ちも、真っ黒でツヤツヤの髪も、全部女の人みたいにキレイだ。あたしよりずっとキレイなのに、本当にあたしなんかが彼女でいいのかなぁと不安だったりもする。
凄腕の狙撃手で美人で優しくて、それに触るのも上手。
「んっ……はぁ……っ」
気持ちいい……
両方の乳首を丁寧に愛撫されて、お腹の下がうずうずと落ち着かなくなる。自然に太ももをすり合わせるような動きをしていた。
それに気づいたのは照星さんがあたしの腰から太もものラインを撫でたからだ。着物の中に手を入れて、撫でられるたびに肌があらわになっていく。
胸も脚もまる見えの着物にもうなんの意味もないのだけれど、照星さんはこの乱れた着物姿が色っぽくて好きだって言っていた。
太ももを撫でていた手が内側に移動する。くねらせた腰の真ん中に触れられる期待に胸まで熱くなった。
照星さんはあたしに口付けながら一本線を引くように真ん中を撫でる。ぬるっと指の滑る感覚に羞恥を覚えながらも、口付けには必死に舌を伸ばして答えた。
「うぅん……あっ、ん」
「たくさん濡れてるね」
かぁっと熱くなる頬を隠すように照星さんの胸に抱きついた。体を添わせたまま小さな芽の形を確かめるみたいに指先で円を描く。
「あっ、あんっ……はぁ……」
敏感な粒にほどこされる穏やかな指の動きは、あたしを蕩けさせていった。
「もっと脚を開いて」
「あっ、だめ……」
恥ずかしいと首を振るあたしの足の方へと移動して、膝の裏を押さえつけるように股を開かされる。明るいうちからこんな格好……全部見えちゃうのに。
「恥ずかしい……」
「かわいいよ」
粒の頭を撫でるように指先で弄って、その動きがだんだんと小刻みになっていって強い快感が体中を支配された。
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