翌朝、私たちは早朝に宿を出た。

「眠い……」
「寝れなかった?りな」
「眠れなかった……ような気がする」

「でも早く出てよかったでがすな」
「魔物も少ないものね」


宿屋から順調に進んでいく。
私は何故か寝足りないような眠気があったけど道中の魔物を倒しているうちに吹き飛んだ。

「ん?あの建物……」


しばらく歩いたところでエイトが指差した先。

「あれ何だろう」

そこには怪しげな建物。
宿屋ではない……。
気になる!

「行ってみようよ!」
「そうね、私も気になるわ」


怪しげとは言っても危険な雰囲気はないのでみんなで近づいていく。
エイトが入り口のドアに手をかけた。
しかし鍵がかかっているらしくガチャガチャと音を立てるだけだった。

「開かないね……」
「そうでげすな……入り口はここだけでがすか?」

辺りを見回してみると、上の方に人の気配がした。

「屋上に誰かいるね」

見上げると赤と緑の服をきたこれまた怪しげなおっさんが立っている。

「えっと……あれが情報屋?」
「断じて違うでげす」

「違うなら関わらないどこーぜ。めんどくさいことに巻き込まれる予感がする」
「そうだね。今は行こうか」


見た感じ困っている人っていうことではなさそうだし無視しても大丈夫だよね。
ということで、無視して再びパルミドへの道を歩いた。


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