修道院を出る前。

私たちはマルチェロに呼び出された。


「あらぬ疑いをかけてすまなかった。……憎むべきはドルマゲス。
あいつには神の御名のもと鉄槌を下さねばなりますまい。」



「私は新しい院長として、皆を導いて行かねばなりません。そこで…

我が弟、ククールを同行させてはいただけないでしょうか?」

……っていうマルチェロの提案があって。


「……。」

「ククール。今修道院を離れても良い者はお前しかいないのだ。」

「つまり、役立たずと……そういいたいわけですね?
それほどおっしゃるのならこいつらについていきます。」



……と、こんな経緯でククールが私たちの旅に加わった。

ていうかマルチェロが言うに兄弟だったのか。
似てないし全然仲良くない……。
まあそういう家庭もあるのかな?

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