突き当たりのハシゴを登り頭上を開けると院長の家の裏側に出た。 「っしょ……あ、もう夜になってる」 「ホントに続いてたでげすね」 「行こう!」 表に周りドアを開けるとただ事じゃない雰囲気だった。 「え!?なにこれ!?」 部屋には、倒れた騎士団の人たちがいた。 そして二階から感じる嫌な予感。 ククールが言っていた禍々しい気の持ち主がすぐそばにいる。 「オディロ院長は!」 「上だ!」 一刻も早く、と二階に駆け上がるが私の足はもうふらふらだった。 なんとか上り切った先で見たもの。 「アイツは……!」 「ドルマゲス!」 杖の男。 紛れもなくドルマゲス。 奴が不敵な笑みを浮かべた瞬間、視界が二重に歪んだと思ったら、足の力が抜けてふらりと倒れた。 「りな!」 ページ: 目次 TOP |