【101-110】

最後の晩餐には君を頂こうか

真昼のロスト・ヴァージン

異端者達のプラトニック・ラブ(嗚呼、マイノリティ万歳!)

例えば深い海の底で、

戦場に赴く勇気も無いくせに(何を英雄気取っているの?)

りゆうが ほしかったのです

月光を背負って、降臨

欠落した感情の名を教えて下さい(私にはどうしても思い出せないのです)

黒白の遥か向こうへと去っていったユマニテ

新緑に淡く光る樹海を望む


【111-120】

吐露された想いの残響は紺碧の海に沈没した

真っ赤な目をしたビオレッタ(死ぬまでずっと泣き暮らしていたの?)

漆黒の輝きを全身に浴びて

とおくからおもっています、いつまでも

シスター、今から懺悔します(どうか、黙って聞いていて下さい)

十字架に磔になったエートス

彼は酷く無垢な笑顔のままで引鉄を引いた

責任転嫁、あくまでさり気無く(全く、私のせいにしないで欲しいわ)

郷思により狂死

深夜、ハイヒールを打ち鳴らす


【121-130】

オペラグラスに反射した

尉鶲は撃ち落されてしまいました(どうやら、禁忌に近付き過ぎた様です)

さあ、今宵は二人、空中散歩と洒落込もうか

策謀の裏に血塗れメアリーの影

残忍なまでに君を愛す(嫌だな、ただの愛情表現だよ)

あなたはそれでまんぞくだったのかしら

飛ばされた第四楽章(どうして誰も気付かないのよ!)

オントロジーの喪失

デカルトの真理には反吐が出る(あんなもの、嘘っぱちだ)

来世でまた逢いましょう


【131-140】

終わりは有るのかと問うた

また嘘なんでしょう?(馬鹿ね、その位は御見通しよ)

フィナーレとでも言うべきか

朧月夜に奏でたノクターンの旋律

額に銃口を押し付けて唇を奪った(脅迫?確かにそうだ、否定はしないよ)

嗚咽混じりのルフラン

ほしのうみで きみをころす

明日は弾丸の雨でも降りそうね(貴方がそんな事を口にするなんて)

手を叩いて絶望を呼んだ

遥碧に舞い散った真情のデトリタス


【141-150】

頬を撫でた冷たい夜風に振り返ってみたけれど、(やっぱり君は何処にも居なかった)

ふりそそぐ、いのち

そんなものは机上の空論だ(誰が証明出来ると言うんだい?)

最後に一つだけ(アンタの事、嫌いじゃなかった)

みじめになるとわかっていたのでしょう?

熱砂の中で君を見付けたと思ったら蜃気楼だった

霧中で硝煙を浴びていた(ああもう、何が何だか、)

オプティミズム否定主義者(つまりはペシミストって事だろう?)

泣き笑い顔のピエロが踊る静かな夜

真空の中でおやすみ、



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