【1-10】

メトロポリスは廃墟と化した

太陽に向かって伸ばした手(届かない事は知っていた)

美しくも醜い世界と心中!

捻じ曲げられたイデア

おわりとはじまり(それは、この上も無く似ている)

アダムとイヴの逃避行

ただの仮説に過ぎないけれど(明日、世界が滅ぶとしたら、)

世界の終わりを見ていた

面影さえも泡沫の夢と消える

誰が何と言おうと(これはハッピーエンドよ!)


【11-20】

堕落したアンジェラス・ドミニ

この世は神のキャンバスなのさ!(俺達はさしずめ絵の具ってトコだ)

瓦礫に埋もれたアイデンティティ

終末論等、理想に過ぎない

踊らされていただけだと何故そう言える?(選んだのは自分なのに、)

路地裏に鐘が鳴る

手を引いたら、千切れた(なんて脆いんだろう、)

食い違った相対性理論

崩れた建物の隅で猫が啼いた

終わりを迎えた短いストーリー(とんだ茶番劇ね)


【21-30】

蒼穹に飛び散った紅

虚構に満ちた世界(でも、それだけは真実だったんだ)

終焉を謳うディーヴァ

何とも滑稽なフィクションだと言った

狂った人間達のレジスタンス(さあ、今こそ革命を!)

咎人はまた禁忌に触れた

全て雨が流してくれたなら、

失われたロゴス(嗚呼、何処に消えてしまったの?)

響き渡るは滅びの唄(ほら、向こうから聴こえるよ)

ソドムの罪とゴモラの悪


【31-40】

アビスに堕ちた願い(もう、二度と還っては来ない)

それでも夜明けは訪れる

タナトスの呼び声(すぐに逝かなくては、)

滅裂なエンドロール

産声を上げた狂気

呟いた嘆きは虚空に吸い込まれていった

最初から何も無かったんだよ(ねえ、御願い、そうだと言って)

ラジカリスト達の反乱

切り取られた空の下(残ったのはがらくたばかり)

背徳者達が流した涙


【41-50】

神の怒りに焼かれて消える

嘘吐き兎と時空の彼方

問いかけは深い闇に消えた

神への冒涜(そんなもん、クソ食らえだね)

海中に没したイグドラシル

パンドラの箱に残ったもの(君は本当に希望だと思う?)

いつかなくしてしまったうた

難破したノアの箱舟

とっくの昔に腐り切っている

スローリズムな風に乗って(落ちて、堕ちた)



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