俺は、七人隊切り込み隊長蛇骨。
“男”が好きで、女はだいっきらい―な変わりものらしい。

―大兄貴たち、ひでぇよなぁ・・・俺、一様普通なのに・・・。
え? 男が男好きは変・・・う、うっせー!!

って、んなことはどうでもよくて・・・!
―実は俺・・・そのだいっつきらいなはずの、“女”と付き合ってる。

その付き合ってる女ってのは―。

「蛇骨ー?」
「あー?」

今俺のこと呼んだこいつ―名前。
―俺たちの新しい仲間で・・・“俺の女”だ。

「何か用かよ?」
「ん? 特に、用はないよ」

名前はそういうと、俺の隣に座る。
―あ、ちなみにここは俺の部屋じゃなくて・・・名前の部屋。

「って言うかさ・・・」
「んー?」

俺が名前の方に目だけ向けると―。

「何で、蛇骨は昼寝するとき―いっつも、私の部屋で寝るの?」

そう、聞いてきた。
―んなこと、決まってんじゃんか・・・。

「・・・この部屋、日当たりも丁度良いし―涼しいし・・・」
「って、そんな理由!? この部屋、蛇骨のお昼寝部屋じゃないんですけど!?」

確かに、俺の昼寝用の部屋とかじゃねーけど・・・さ。
―あ、さっき言ったの・・・半分嘘。そんな理由で、俺がわざわざ嫌いな女の部屋来るわけねーじゃん。

「いいじゃねーか・・・別に、俺が寝てても特に問題ねーだろ?」
「も、問題はないけどさ・・・自分の部屋で、昼寝すればいいと思うけど・・・」
「俺の部屋、昼寝には適してねーの」

俺がそう言ってごろん、と名前の布団に寝転がると、名前はしかたないなぁ、と笑って横でなにやら始める。
―文句言っても、名前は俺が昼寝するのを許してくれる・・・優しいから。

俺、そんな名前の優しさとかに惹かれたんだ・・・後、結構可愛いしな♪
―ま、本人には言ってやってねーけどよ。

だって、俺・・・意地悪だし?
―よく言うだろ? “可愛い子ほど、いじめたくなる”って。

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