飼い殺しコウノトリ@



※微BLっぽい表現あり


あたし、死んだ。
なんだかよくわからないけど、飲み物を呑んだら急に苦しくなって視界が歪んでそのまま死んじゃった。あの世に行くんだな。そう思ってたけど、確かにあの世に来たけれど・・・正確には無理やり連れてこられた。

二人組の橙色の目をした人と、黄色い目の人に。
それで。無理やり、犯された。

それが一週間前のこと。





「・・・」

逃げられないように小さな部屋に閉じ込められてる。温度調節されてるようで裸なのに寒いと感じたことはない。暑いとも、感じないけれど。首筋や手首に残る噛み痕。まだ痛い。けれどあの二人にはそんなの関係ない。毎日毎日あの二人はやってくる。

・・・やってくる



ガチャリと施錠音につかさはこわばらせる。
ためらう事もなく開いたドアには橙色の目をした田噛という男と黄色い目の平腹という男。田噛は半目のやる気のない顔。平腹は逆に口を釣り上げ楽しそうにしてる顔。

二人はつかさの前に来ると笑う。毎日犯されるだけの彼女を嘲笑うかのように。

「よお」
「・・・」
「つかさ!ホラっ」
「っ・・・は、い」

この二人は人間じゃない。ここにつれてこられた初日恐怖を見せつけられた。すでに死んでる身だとしても痛みはまだあって、怖かった。いいなりの存在になり果てた。

震える身で彼らに近づく。平腹の口へと口を付ける。それから、田噛にも。

「おかえり・・・なさい」
「ただいま!」
「ただいま」

二人の返事が返ってきたら”いつも”を始める。
それがここで身についた行動だった。




「ぁっ・・・!っ・・・っ!」

膣内に入れ込まれる指。背後から指を出し入れする平腹に寄り掛かる姿勢。脚は左右に拡げられ前方から田噛がそれを見てる。目の前から視姦に羞恥で熱が上がっていく。
いやらしい音を響かせながら大入れを繰り返す指が止まり、横に拡げられる。

「っ・・・!」
「膣内スゲーな」

田噛の言葉に更に恥ずかしくなる。平腹によって拡げられ、膣内を観察されている。秘部さえも視姦。指がまた動き出す。二本から三本に増やされさらに音がグチュグチュと響く。

「はっ・・・、っ・・・ぅ」
「なあなあ田噛今日俺からでもいい?!」
「あー・・・ダメだ」
「えー!なんでなんでえ!?」
「ひう・・・!」

興奮し始めた平腹。指の動きもそれに合わせて激しくなり、迫りくる快楽に腰が浮く。

「ひ・・・ぁ・・・あっあああぁ・・・!」

イってしまい、脱力。膣がビクビクと痙攣してるのを感じながら荒い息を吐き出すつかさの頭上で男二人は言いあっている。

「てめーの量はハンパねーからだ。不利だろうが」
「えー!!だってだって!!田噛のでもいいけどよー、オレので”孕ませ”たいじゃん?」

一瞬、何もかもが止まった間隔になる。

「っぁ・・・はっ・・・らむ・・・?」

つかさの疑問を口にする言葉に、上の二人は会話を止めそれぞれが楽しそうに、意地が悪そうに笑う。

「お前はしんでねーからな」
「死んだ奴は子供うまねーの!けど、オレたちは子供がほしい!」
「だから孕むまで性行為してんだよ」

死んでいない。子供が欲しい。性行為。
死んだと思っていたというのに死んでなくて、なら、じゃあ、今まで一週間されていた性行為は。

つかさは意識していなかった。死んだら子供ができない。そう初日で言われたから、だから、恐怖に負けて諦めていいようにされて、中に出されたというのに。射精を何度も、されたのに。

一週間も続けて何回も中にだされた。


「ぁ・・・」

それは、もう。
この子宮の中に。

「ぁぁ・・・」


生理的涙ではなく、絶望からくる涙がこぼれる。
その涙さえもつかさを囲う二人からしたら興奮を刺激する材料にしかならなかった。

田噛が笑う。

「安心しろよ。子供産んでも、現世ではなかったことにしてやるよ」
「ゃ・・・ぃゃ・・・っ!」
「子供は俺達で育てる。ああ、けど育てたいってんならそれでもいい」
「ぃや・・・ぃゃぃゃぃやあ・・・っ!!」

押し込まれる男性器。その行為に慣れてしまった身体はそれを受け入れる。下腹部からくる痺れに嬌声を吐き出しされるがまま。この身は、彼らを受け入れていた。

「ひ・・・ぁ・・・ぁあ!」
「オレと田噛、どっちの子供から生まれるかな!」
「さーな。どっちの種で生まれようが俺達の”子供”だ。なあ?」

「はっ・・・ぁっ!あ!」

流し込まれる種。

「何人欲しい?」
「いっぱい!!」


そう、彼らは笑いつかさの腹を愛しげに、擦った。




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