エアギア短編集 | ナノ




B





「で、どうなんだよ」


『いや、別に嫌いじゃないけど…』


どちらかと言えば"好き"の部類にはいるだろう


「まじか!?」


イッキの顔の必死さに若干ひきつつもコクリと頷く

何をそんなに嬉しいのかは分からないがイッキは嬉しそうな顔でなにやら叫んでいる


「じゃあさじゃあさ!!俺とつき───…」


ドンッ


「じゃあアオイちゃん僕のこと好きー?」


突如亜紀人がイッキを突き飛ばして話しかけてきた


『亜紀人…イッキ思いっきりぶっ飛んだケド…』


「そんなことより!アオイちゃん僕のこと好き〜?」


笑っているはずなのに目は全く笑っていない

気のせいか亜紀人の背後に黒いモヤモヤがあるような……


『…?別に好きだよ??』


何をみんな当たり前なこと聞いてくるのだろうか

嫌いだったら絶対にこんなふうに話してるわけないのに


「おいおいおいっ!待てアオイ!!俺のこと好きなんじゃねェの!?」


『好きだよ?亜紀人も咢もカズもみーんな』


……なんでそこで落ち込むのだろう

ブツブツと何やら呟いているイッキに首を傾げるがまぁいっか、と放置することにする



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