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「おお!アイスバーグさんだ!!」
「おい、社長がおいでになったぞ!!」
職人たちがアイスバーグの姿に気づき、続々と集まってくる
「アイスバーグさん、おはようございます!!」
「社長、外販の出来を見て貰えませんか!?」
「お疲れ様ですアイスバーグさん!!」
かけられるそれらの言葉にはアイスバーグに対する信頼が窺える
『すごい人気……』
小さく呟いた言葉が聞こえたカリファが誇らしげに説明をした
「勿論!!この都市では"腕"が全て。元々造船業が発達していて、7つの造船会社が競い合っていた時、天才的な造船技術で職人たちを魅了し、その7つの造船会社を一つに束ね5年前に発足したのがこの"ガレーラカンパニー"。彼の造船に対する熱意と腕はずっと変わらず、職人たちは彼への尊敬を忘れない」
職人たちの笑みに応えているアイスバーグの後ろ姿を見ながら感心したようにため息をこぼす
『すごいですね…』
「職人たちはその腕に誇りがあるから、海賊にも権力にも屈っしない……ここはそういう場所です」
――その、職人たちの尊敬そのものであるアイスバーグを船に勧誘しているルフィを見て、思わずズッコケそうになってもおかしくはないはず…
「ンマー!!お前らの船には大工の一人もいねぇのか!」
だが特に気を悪くした様子もないアイスバーグは呆れたようにルフィに問い返す
確かにここ"偉大なる航路"で船大工なしに航海しているのは…十分驚くべきことだろう
「そうなんだよ俺たちはよ、この島に船の修理と仲間探しに来たんだ」
「そりゃ船大工はごまんといるがー海賊船に乗りてェって奴ァいるかな…希望して行きてェって奴がいりゃあ引き抜いて構わねェぞ」
そんな話しをしていると、上空から特徴的な鼻の人が下りてくる
名前は確か……カク、だったはず
ルフィに会うキッカケをくれたような人だから顔は合わせてないけど覚えている
どうやらルフィたちの船の査定が終わったようだ
私がここにいても仕方がないのだが……まだロビンに会ってないことを考え話し合いが終わるのを大人しく待つことにする
3億あると言っていたから…新品でも相当良いのが買えるはずだ
ウソップの姿がいつの間にか見えないことにここで気づくが、お金の入ったケースがあることから問題ないとナミは判断し、早速交渉に入った
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