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カカシは、名前を突き立てた杭で支えながら、柔らかな臀部に手を伸ばした。指を食い込ませてその柔らかさとボリュームを堪能する。筋肉質で無骨さしかない自分とは違うその美丘は、胸に負けぬ程の魅力がある。名前はここに小さなホクロがあることを知っているだろうか。出来れば知らずにいて欲しい。
その間にある恥ずかしい蕾を露わにすると、すっと指で触れてみる。自分のものでも汚いと思うのに、名前のものだと思うとそう感じないから不思議なものだ。

「はずかしい……」

名前が、耳を赤くして少しだけこちらを振り返る。

「そうだね、ごめんね」

一瞬、指を入れてみたい気持ちに襲われたが、流石に止めておいた。特殊な趣味はないつもりだが、名前相手だとどうにも歯止めが利かなくなる。

ずっと奥まで挿し込んで来ていたのに、カカシが急に抜いて抱き上げてくる。息を整えながら、カカシの鎖骨に唇を添えると、カカシが微かに笑う。

「吸っていいよ」

そんなことしたら、跡が残ってしまう。
名前は困惑しながらカカシを見上げると、またカカシが微かに笑う。

「いいよ、俺が名前のものだって証拠残してよ」

名前が悩んでいるうちに、今度は手摺のある所まで移動する。名前の体を仰向けにさせて、名前を寝かせる。名前は水の中に沈まないように手摺を掴んだ。

また一気に刺して来て、名前は大きな声をあげた。カカシが凶暴に名前の中を掻き回して、引きずり出されそうになる。
それに比例して、脳みそも掻き回されたのか溶け始めているのか頭の中は真っ白で何も考えられなくる。

「カカシ……あ、いや」

名前の腰を掴んだカカシは、再び最奥まで突き立てる。自分の1番奥にカカシが当たっている。グリグリと奥に当たる度に、言い表せぬ快感が名前を襲った。自分でも触れたことのない場所に、カカシが否応なく入って来る。身体が熱を上げて、プールの水が冷たく感じる。

「ひ、……やぁ」

プールの水面が、2人を中心に波を激しく立てる。

「はあ、可愛い」

収縮する名前の襞が、カカシを吸い取ろうとしている。

「名前の中でいっていい?」
「カカシッ……きて」

避妊しているのだが、名前の中で果てたいとカカシは思った。いつか名前が自分の子供を身篭って、母親になった名前を見るのが夢だった。そう昔は、夢見ていた。

3度目の絶頂がカカシを襲う、名前の中で散々暴れ回ったカカシ自身は避妊具が名前の中に残らないように、慎重に抜くとやっとひと息ついた。

「ほんと、可愛い」

息も絶え絶えの名前を抱き上げて、深く口付けする。
そのままプールから上がると、カカシは名前をビーチベッドに寝かせた。避妊具を乱暴に取ってゴミ箱に捨てた。氷で満たされたクーラーに入ったシャンパンを取り出して、グラスになみなみと注いだ。グラスの中には、お洒落なことに可愛らしい苺まで入っていた。

「名前、俺としてはまだまだ抱き足りないよ。もっと抱いていい?」
「.......う、うん」
「良かった。キツかったら言ってね」

カカシは、シャンパンを口に含み、そのまま名前に口付けする。しゅわしゅわと喉でシャンパンが柔く弾けている。鼻の奥にクンとアルコールの香りが上がってくる。
頭がほんわりとするのは、シャンパンのせいか、カカシのキスのせいか分からない。体温が上がるのはお酒のせいか、興奮のせいか。
グラスからシャンパンはいとも簡単に消えて、今度は瓶を手にした。

「酔ってる名前も本当に可愛いね」

今度は、名前の胸にシャンパンを垂らす。冷たさに名前が声を上げると、カカシは濡れた部分を下から舌で掬うように舐めた。べろりと全体を舐められ、もうどこにもお酒は残っていない筈なのに、カカシは舌を休ませることなく滑らせる。

「も、だめ……」
「そう?」

カカシは、先程までシャンパンの入っていたグラスを逆さまにして苺を取り出す。食べさせてくれるのだろうかと見ていると、苺の先端を、あろうことか名前の胸の先に擦り付けて来た。

「や、あぁ……」

カカシは、楽しそうな顔をして名前の胸に執拗に苺を擦り付ける。乳首が捏ねくり回されて、勝手に硬く膨らんで行く。
その変化に気付いたのか、更に強い力で苺が先っぽを中心に胸の中に入ってくる。シャンパンに漬けられて、ふやけた苺は先端から形を失い始める。

「美味しそう」

苺塗れになった乳首に、カカシはかぷりと食らいついた。吸い込みながら、先端を舌でチロチロと左右に擦る。
同時に反対の乳首に苺を擦り付けてくる。既に先の潰れた苺は、乳首に当たると簡単に潰れた。まだシャンパンを吸い込んでいない中心部は硬く、名前の乳首を潰そうとしてきた。

「んぅ、はぁ……」

カカシに散々に吸いつかれ、苺よりも真っ赤に膨らんでいる。
カカシは残りの苺を指で潰すと、両方の乳首に擦り付けてきた。優しく触れられるだけで、ジンと熱が上がる。甘酸っぱい果汁とカカシの指で転がされると、胸がジンジンと湧き上がる熱ではち切れてしまいそうだ。

「見てみて」

そう言われて名前は、視界を降ろして自分の胸を見た。
カカシの指が両乳首を指で弾いていて、果汁で薄赤く染まっている。種粒や潰れた果肉がカカシの指と自分の胸を飾る。

「目を離しちゃダメよ」

カカシは、意地悪に微笑みながら名前の乳首に再び吸い付いた。指は胸を優しく握りこんで、やわやわと柔らかさを楽しんでいる。
あらかた全てを舐め終えると、カカシは自らの指についた苺を舐めるように、名前の口の中に指を1本入れた。名前は大人しく、カカシの指を舐めた。最初は左手の人差し指、次は親指、薬指、そして右手。

「名前、美味しい?」
「お.......いし、」
「美味しいね」

アルコールが回ってきたのか、名前の視界はふんわりと白く霞みがかり、体の力が抜ける。くったりとなった名前の脚を持ち上げると、まだまだ大きなカカシが入り込んで来る。

「あ......」

散々にねぶられた割れ目は、カカシの質量を易々と喜んで飲み込んだ。

「俺も酔ってきたかも」

そう言いながら、カカシは残ったシャンパンを飲み干す。
ビーチベッドがギシギシと軋む。酔ったことを好都合に、名前はカカシを恥ずかしげもなく見つめる。憎らしいくらいに画になっていて、行為中のカカシに見惚れてしまう。唇を一文字に結び、荒くなる息を堪えている。瞳はただひたすらに名前を見詰めて来る。時折、唇を歪めて甘味の含んだ息を漏らす。
見詰め合っていると、カカシがふっと笑った。

「トロンとしてる名前も可愛いね」

カカシは穏やかな腰使いで、名前の中をクチュクチュと掻き混ぜている。カカシによって何度か果てた中は、カカシのお陰でなんとか形を成している。トロトロに融けて、蜜がポタリとポタリとビーチベッドの隙間から落ちてプールサイドのコンクリートに水溜まりを作った。もう何度も最高地点まで昇った筈の快感が、またジワジワと登り詰めようとしている。
カカシは、もう3回も果てているのにまだまだ元気で恐ろしい。朝まで抱かれ続けてしまったらどうしよう。明日は海に行く予定なのに。

「名前、好きだよ」

まあ、いいか。カカシと2人で過ごすのが1番の目的なのだから。

「カカシ......」

名前が名前を呟くと、カカシが口付けをしてくる。そのまま深く繋げられたまま、カカシは名前の中で果てようと体を揺さぶり続けた。
アルコールの薫とした香りと、甘さを錯覚する程のカカシとのキス。もう何も考えられない。

「名前……」

カカシが名前の名を囁いた瞬間、カカシは頂点で果てた。







「凄い!!白い砂浜ー!」
「そして、青い海」
「最高だね、カカシ!」

名前は、自分で選んで買って貰った水着でビーチに来ていた。昨晩のプールで着させられた水着と違って可愛らしい飾りや柄が付いている可愛い水着だ。
カカシも同じ店で買った海水パンツを履いている。

ホテルが所有するプライベートビーチは、パラソル1つに2つのビーチベッドが何セットか置かれていて、2人は一番端のパラソルを選んだ。公に開かれている観光ビーチと違って、ビーチで遊ぶ客は少ない。
フロントで申し込みすれば、アクティビティも出来ると言われたが勇気が出なくて頼んでいない。

沖縄のビーチは、猛毒クラゲが入って来られないようにネットが海の中に張られている。
記憶喪失のせいで泳ぎも忘れたらしく、名前はカナヅチだった。通信制の高校に通っていたから学校で習う機会もなく、ここまで来てしまった。湖と違って終わりがない。もし流されたらどうしようと考えてしまうから、ネットがあるだけでも安心出来た。

「カカシは泳げる?」
「そりゃあ、もちろん。なんなら歩けるよ」
「え?どう言うこと」
「ま、俺から離れないようにね」

カカシは分かってくれたようだ。名前は浮き輪を持って海の中に入った。足首まで浸かって、名前はカカシを見た。

「意外と暖かい!」

プールの冷たい水しか知らない名前は、その暖かさに驚く。

「本当だね、ビックリ」

カカシも海は初めてらしく、面白そうに笑っている。ザブザブと波をかき分けながら、少しずつ進む。腰まで浸かった所で、名前は浮き輪の中に入った。
先に名前から足が付かなくなると、カカシが浮き輪を引っ張ってくれた。波が絶え間なく浮き輪を揺らし、飛沫が顔にかかる。

「しょっぱ!」
「ハハ、海だからね」
「すご、全部塩水なんだ。不思議」
「反応可愛いね」
「そりゃ、まだ10歳みたいなもんだし」
「確かにね、その割には昨日の夜はすごくさ…...」
「あー!その話はなし!」
「ハハハ」

カカシに引っ張られて、クラゲネットぎりぎりまで到達する。相変わらず透明度は凄い。そのせいでもう足は絶対に底に付かない深さまで来ているのがよく分かる。

「ちょっと怖いかも」
「大丈夫、俺がいるよ」

カカシが言うと、心の底から安心できる。カカシがどれだけ泳げるかなんて知らないのに、カカシの言葉には安心感があった。

「名前見て、ネットの外にクラゲがいるよ」
「本当だ。初めて本物見た!」
「俺もかな。知らなかったら生き物には見えないね」

プカプカ浮かぶクラゲを2人で観察している。波でこちらに来そうになって揃って慌てたが、すぐに引き波でネットから離れて行った。

「行っちゃったね」
「そうだね」
「私みたいだった」
「名前みたい?」
「流されてばかりの所」

記憶喪失で常識さえ忘れてしまったせいで、とにかく周りに合わせて生きて来た。何故こんなことをするのかと、それが良いのか悪いのか判断も出来なかった。

「そっか、名前も苦労したんだね。それなのにこんな可愛くて良い子のままなんて嬉しいよ」

よしよしとカカシが名前の頭を撫でる。

「カカシって、時々お父さんみたいです」
「んー、それって言い意味で?」
「多分ね」
「何それ、ま、あながち間違いでも無いけどね」
「そうなの?」
「俺はずっと名前の保護者みたいなもんだったからさ。名前が子供の頃、色々面倒見たんだよ?」
「え?私達って、子供の頃からなの?」
「そうだよ」

こうして少しずつカカシが自分を教えてくれている。初めて会った時は教えられないと言われてショックだったが、カカシが様子見をしながら伝えてくれているのを感じていた。何故、様子見しているのか分からないが。こうして、何かをキッカケにいつか記憶が戻ってくれると嬉しい。

それにしても、子供の頃からなんて信じられない。カカシはそんなのでは無いのかもしれないが、文学の授業で教えて貰った光源氏みたいだ。まあ、自分が紫の上のように美しい少女ではないので物語にもならないが。

「カカシって、いま幾つなの?」
「俺はね、もうすぐ四十路」
「え?本当に?もっと若いと思ってた」
「ほんと?それは嬉しいなあ」
「本当に若い。私の歳って分かる?」
「名前はね、俺の一回りくらい下だよ。だから、今の戸籍上の年齢と相違ないと思うよ」

結構年齢差あるよね、とカカシが呟く。

「お、思うけど、カカシが何歳だったとしても私はカカシとこうしていると思う」
「名前、何でそんなこと言うのよ」
「だ、だめだった?」
「いや、むしろもっとそういうこと言って」

カカシが嬉しそうにニヤついている。こんな自分の一言でこんなに喜んでくれるなんて、本当にカカシの気持ちが不思議でたまらない。

「名前、俺の首に腕回して」
「ん?こう?」

言われたままに抱き着くと、カカシは名前を浮き輪から引き抜いた。

「ち、ちょ!」
「ごめんね」

海に落ちないように、名前はカカシに強く抱き着いた。立ち泳ぎしながら、人を支えるなんてどんな体力しているんだ。しかも、先程から波に揺られても全くぶれない。

「名前のおっぱい当たってる」
「もう......」
「ごめん、浮き輪がもどかしくってね」

ネットの端っこぎりぎりまで来たせいで、砂浜にいる人は砂粒のように小さく見える。抱き着いた所で、向こうからはちゃんと見えないだろう。

「カカシ、何してんの!」
「こーら、暴れない」

カカシが、水着の中に手を入れてきたかと思えばズラされて胸がさらけ出される。

「ちょっと!」
「まーまー」

日差しに照らされた乳首を、カカシが優しく摘む。カカシの指の中で、グ二グ二と形を変えられて乳首は簡単に硬くなった。カカシに触られると、名前の体は簡単に熱くなる。もうこればかりは仕方ない。
乳首を摘まれて、名前は甘い声を漏らした。

「やばい、砂浜に戻ろうか」
「ひ、人......」
「大丈夫、みんな居なくなったよ」

砂浜の方を見ると、ホテルの方向に戻る後ろ姿が見えた。カカシは早歩きで砂浜に戻ると、ビーチベッドに名前を降ろした。

「名前にはさ、歯止めが利かなくなるのよ」

カカシが水着の中から膨張した自身を剥き出しにした。

「ゴム持って来てないからね、入れないけど」

名前の水着を片足だけ外すと、太腿を左右に大きく開かされる。割れ目の肉に沿うようにカカシが自身を擦り付けて来た。既に溢れ始めている蜜のお陰で、カカシはヌルヌルと名前の柔肉を愉しむ。硬くて熱いカカシが、名前の小さな突起を擦る。
ビーチパラソルの陰の中とは言え、部屋よりもずっと明るくてカカシ自身の細かな所まで見えてしまう。カカシが体を強く押し付けて来て、銀色の体毛と自分の体毛が混ざり合い、カカシの硬く大きくなった自身が間から顔を出す。

「すごく、気持ちいい」

本当に挿入されているみたいな動きと蜜の濡れた音。挿入に比べたら、小さな刺激なのにジワジワと体が熱くなる。

「わ、わたしも、きもちいい」

名前が震える声で応えると、カカシは唇の端を控え目に上げた。

「良かった」

名前の気持ちが分かった安心感からか、更にカカシは自身を強く擦り付ける。突起が潰されて、甘い電撃が名前の背筋を走る。背を仰け反らせて、名前は快感に耐える。

「あッ、カカシ......」
「良いよ。声聞かせてよ」
「ん、はぁッ」

声が僅かに大きくなった名前の耳元に、カカシが吐息を苦しそうに途切らせて囁いた。

「名前の声、ほーんと好き」

そんなのズルい。その言葉だけで、名前の蜜は濃度を増して溢れ出た。
波の音よりも耳に響く蜜の音。カカシの動きが先程よりも激しく速くなる。

「いきそう」
「う、うんッ」

カカシが顔を歪ませた瞬間、カカシから体液が飛び出す。白く濁った液体は、名前の腹に点々と落ちた。決して美味しくはないのに、ふと口に含みたい気持ちになった。
カカシが相手になると、自分の知らない自分が見えてしまう。他の男に対して欲情すること今までなんてなかったのに。
名前は、体を起こすとまだ膨張したままのカカシをパクリと咥えた。

「え!名前!?」

カカシの雄の匂いが名前の喉を通った。きっと他の男だったら出来ない。カカシには欲がムクムクと起き上がる。舌で舐め上げ、少し強めに吸うとカカシが声を漏らした。
カカシ自身から、体液を全て舐め上げてから名前はなんて事をしていたのだと冷静に戻った。

「ごめん、引いたよね」
「はあ?俺は名前が何しようと揺らがないよ。むしろ、俺としてはご褒美だったし」
「カカシ……」
「名前のことはさ、抱いても抱いてもさ、まだまだ抱きたいくらい好きなんだよ」

カカシは、名前に頬ずりをする。微かにカカシの髭が、名前の肌を擦る。カカシが生きている、何故か不思議とそう思うと嬉しくて胸がいっぱいになる。

「また海入る?」
「えっと、その」
「どうしたの?」
「ま、まだ足りない」

名前の消え入りそうな声に、カカシの目が変わる。

「よし、部屋に帰るよ」
「あ、自分で歩けるよ!」
「これから、またた体力使うんだから名前は温存!」

名前を抱えて、カカシは足早にビーチを後にした。
旅行の計画は、なかなか進まない。



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