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「ルフィそれなんだ?」
「そうだ!おれも気になってたんだ!」

澄んだ青い空に真っ白な雲、心地いい潮風に綺麗な青い海。ルフィは麦わら帽子を深く被り、ウソップのいた島の島人のカヤからもらったメリー号の船首で首にかけたネックレスを寂しそうにみつめていた。ネックレスには銀色に輝く指輪が通っていた。珍しく元気のないルフィを不思議に思ったウソップとチョッパーは船首に近づいて聞いてみた。

「これか?」

ルフィは顔をあげて、首をかしげるウソップとチョッパーをみた。その表情はどこか寂しそうで、そんなルフィはみたことがない。ルフィは指輪を見えやすいように2人の前に突き出した。指輪にはなにか文字が掘ってある。

「なんて掘ってあるんだ?」
「アミって書いてあるんだ」
「アミ?」

“アミ”初めて聞く女性らしいその名前に2人は首を傾げた。ルフィは寂しそうにその女性の名前を呟く。

「……おれの女だ」
「そうか…ルフィの女か…って」
「ええええええええ!?」

ウソップとチョッパーは船内に響くような大声を出していた。ルフィは驚きもせずに“アミ”ともう一度呟いた。あの食にしか興味のないルフィにまさか女がいたなんて、誰も想像すらしていなかった。ウソップ達の声に驚いて船首にきたナミとサンジに、ウソップ達はルフィに女がいたことを話した。

「ルフィに女?」
「クソゴムに!?」

ナミとサンジもウソップ達と同様に驚いた声をあげる。失敬だぞ!とルフィが喚くが4人は聞いていない。4人は肩を合わせ、なにやらこそこそと話している。ルフィが女をつくるなんてありえないと、4人は自分たちに言い聞かせていた。

「しかも未来の副船長だ!」

“副船長”という言葉に4人はルフィをみた。ルフィの女であれば特になにも聞かないのだが(興味本位で聞くかもしれないが)一味に関わるとなれば話は別だ。どういう人でどのくらい強いのか、今どこにいるのか……気になることはたくさんある。

「?、今はどこにいるんだ?」
「おれがフーシャ村を出た時はいたんだ……、」

ルフィは帽子を深く被ると、寂しそうな顔で話始めた。



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