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ココロさんに島の簡単な地図と紹介状をもらい、新たな仲間を引き込むべく、水の都ウォーターセブンを目指す。

船ではどんな船大工がいいか、を話し合っていた。サンジはものすごい美女、ルフィは山みたいな大男。私はルフィが決める人なら誰でもよかった。

「おい、アレじゃねェのか。」
「!!っ」
「島だーっ!」
「島が見えたぞーっ!」

遠くに島が見え、みんな嬉しそうに叫んだ。ロビンの夢はこの島で起こるのだろうか、そう考えると不安だった。それでも近づいてくるウォーターセブンは綺麗な水上都市だった。

「うお!」
「素敵」
「んがっ!」
「すごい」
「オォ」

みんなそれぞれの反応をみせ、声をあげた。大きな噴水だったり、家が水の上にあったりと、さすが水の都と言われることだけはある。

「うはー!こりゃすげー!まさに産業都市!海列車も走るわけだ!」
「正面にあるのが駅ね。ブルー駅って書いてある。」
「港はどこかしら?」
「町の方だろ。」

海列車の出発点、ブルー駅が見えた。綺麗ですごく素敵な街だ。住むならこんなところがいい。感嘆の声をあげていると、釣りをしているおじさんが船を停める場所を教えてくれた。海賊旗を見ても驚かないってことは慣れてるのかな。

「ここがいい。」
「よし!帆をたためー!」

停めるのに良い場所を見つけて、ゾロが帆をたたもうとロープを引っ張ると、マストが傾いてしまった。帆を支える大切な部分が折れそうになり、みんな慌てた。

「おどろいた、ここまでガタがきてたのかゴーイング・メリー号。」

メリーをはやく直してあげたい。まだまだ冒険は続くから、怪我したメリーを連れて行けば危険だ。

「ところで、島の人達何で海賊を恐れないの?」
「慣れてるから?」

ナミの問いに答えれば、マストの傾きを直すゾロが笑ってきた。違うということか。

「海賊だって客だからだろ。造船所の。」
「海賊に暴れられても構わない用心棒がいるとか……。」
「いるだろうな、それくらい。これだけの都市だ。」
「ほんとかよ!えーっ!おいどうする!やべェじゃねェか!」
「やばくねェだろ。おれ達は客なんだ。」
「そ…そうか?」

いくら強い用心棒がいても客は客、危害を加えられることはないはず。こちらから攻撃を仕掛けない限りは。

「よし!ほんじゃ行ってきます!」
「待ってルフィ!ウソップ!あんた達私についてきてよっ!」
「どこに。」

走り去って行こうとしたルフィとウソップを大声で呼び止めたナミ。2人は不服そうな表情だ。

「まずはココロさんの招待状を持ってアイスバーグさんという人を探すの。その人を頼って船の修理の手配と…あとどこかで黄金を換金してくれる所を探さなきゃ。」
「そうか…よし!じゃあまァとにかく、行こう水の都!」

気合の入った3人に手を振ると、ルフィとバチッと目があった。あ、すごくまずい状況だ。

「何やってんだ、アミも行くぞ。」
「私は…………」

チラリとロビンに視線を移す。きっとこの島でロビンは離れてしまう。あの夢を阻止したい。阻止できるんだと、証明したい。ルフィに視線を戻し、首を振った。

「ロビンと約束してたの。一緒に回ろうって。」

もちろん嘘だ、ロビンの方を見ると少し驚いていたけど小さく微笑んでくれた。

「そーなのか………、男に話しかけられても無視しろよ?」
「うん、わかった。行ってらっしゃい!」

ルフィはニカッと笑って私の頭を撫でた後、また楽しそうに歩き出した。嘘ついてごめんね、と思いながら熱い顔が冷めるまで地面を向いたままでいた。

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