064
「この……離せコノヤロー!!」
シーザーがもがくが、ルフィは一向に離れない。ルフィが攻撃をしかけ、シーザーと戦う。この2年で覇気を使いこなせるようになったルフィは強い。
「スモーカーさん、“麦わら”達がシーザーを!!」
シーザーと戦い、勝ったルフィはフランキーさんに捕まえておくための樽を要求した。こんなにあっさり勝負がつくものなんだろうか。
「あ………!!!」
突如、首を押さえて体勢を崩したルフィ。なにが起こったのかわからず、シーザーに視線をおくるとニヤリと笑っていた。ルフィはそのまま意識を失い、雪上に倒れた。
「あァー……ハァ、ナメられたもんだぜ…」 「「ルフィ!!」」
シーザーはニヤニヤと笑う、ロビンさんとフランキーさんは心配そうにルフィを見つめる。………ルフィに、なにをしたの、あいつ。
ルフィの仇をとろうと、ロビンさんとフランキーさんがシーザーに襲い掛かるが、ルフィと同じ形で雪上に倒れてしまった。
「………、ルフィに、なにをしたんですかっ!!!」
背中に羽を生やして、銃を二丁抜き取って構えた。
「あなたのハートを撃ちぬきます!!!」
バンッバンッと音がして、シーザーの肩に弾が掠る。
「ッく、おめェは……“自由な天使 クミ”だな。」
肩を押さえるシーザーは私をキリッと睨む。絶対に許さない。
「………ッ!!!」
急に苦しくなって、というか空気が入ってこなくなって、首を押さえる。なにこれ、苦しい。
「なにやってんだッ!!!」
スモーカーさんがシーザーに襲い掛かり、空気が肺に送られた。
「ッ!、はァ……ゴホッゴホッ!」
必死に空気を肺に送るために、息を吸う。スモーカーさんにお礼を言いたいのに、声が出ない。
「シュロロロ、邪魔するな」 「ッッ!!!!」 「ッく!」
私とスモーカーさんは首を押さえる。また苦しくなってきて、息も吸えない。
「………ル、」
ルフィの隣に落ちて、必死に名前を呼ぼうとするけど呼べない。そして私は目を閉じた。
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