018
「センゴクさん、またお呼びですか?」 「モモンガ中将と七武海のボア・ハンコックを女ヶ島へ迎えに行け」
また呼ばれたかと思ったら、七武海を迎えに行けだと。中将より少将のがいいでしょ。たくさんいるんだし。
「中将2人もいりますか?」 「女のお前がいた方がボア・ハンコックも来やすいかと思ってな」 「じゃあ私だけでもいいかと…」 「お前の見張り役だ。お前は自由過ぎる」 「はい…。」
モモンガ中将は少し苦手だ。なんていうか…顔が怖いからかな。それより、私はこれでも中将なんだし、少しくらい信用してほしい。
「早くしろ」 「ちょっと待って下さいよ」
いよいよ女ヶ島へ出港。ある意味地獄だよ。まぁ、違う船なんだけどね。ちょっと憂鬱。
「これ、ホントに行かなきゃ駄目なんですか?」 「クミ中将っ!なにを言っているのですか!?」 「ごめんなさい」
部下に怒られてしまった。ハンコックは世界で一番美人、故に我儘らしい。男子禁制の島、女ヶ島。それはカームベルトの中にある。
「着いちゃった…」 「なにを言っている」 「はい…すみません」
モモンガ中将は電伝虫でハンコックに連絡していた。来る気は無いらしい。
「どうするんですか?」 「待つしかないだろう。」 「私は行きませんよ」 「なにも言ってないだろう」 「そう言いそうだったから…。」
はぁ…。いつになったら来るのだろうか。ハンコックは海賊であり、この島の女王であり、七武海でもある。はやくしないと戦争が始まっちゃうよ。
「やっぱり、見に行ってきましょうか?」 「入れてくれるわけないだろう」 「私、飛べるんで」 「そうだったな」 「行ってきます」
背中に羽を生やし、飛び立った。
「黙っていれば……綺麗だというのに」
モモンガ中将がそう呟いていたなんて、誰もしらない。
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