014

シャッキーさんが経営しているバー。名前忘れたけど。で、ご飯を御馳走になる。

「外が騒がしいよようね」
「海賊が天竜人を…がぶがぶ…むしゃむしゃ…殴った…がぶ…んですよ…ゴクンッ」
「そ、そう」
「今帰った。」

そう言って入ってきたのはレイリーさん。と、麦わらの一味の人達。偶然にしては、奇跡すぎる。

「ここにも海軍がいるじゃねェか!!」
「おう!クミじゃないか」
「レイリーさん、お久しぶりです」

何回かここで食事をしているため、レイリーさんとシャッキーさんとはお知り合いなんだ。特にここのカツサンドは最高だ。

「ここでは…がぶがぶ…捕まえ…むしゃむしゃ…無いよ…ゴクンッ」
「食ってから話せっ!!」
「うめェ〜〜!!」
「お前もなに食べてんだっ!!」

ルフィとご飯を食べるのはいつぶりだろう。と少し嬉しくなる。

「うめェー!」
「ほんと、うまいね!」

こうやって、ずっと笑い合えたらいいのに。その私の願いはすぐに消えるんだけど。

そして麦わらの一味はレイリーさんに船をコーティングしてもらっている間、3日間だけこの島を逃げ隠れることになった。大将が来るから。

「誰が来るかな…。クザンさん?サカズキさん?それともボルサリーノさん?…全員強いからね…」

確か麦わらの一味全員、覇気を使える人がいないと聞いている。ルフィは『覇王色の覇気』があると思うんだけどな。

「じゃ、私はそろそろ部下の元に帰ります。美味しかったです、ごちそうさまでした。」
「クミー。もう行っちゃうのか!」
「ルフィ、離して」

ルフィは私の腕を掴んでいる。はやく帰らないと、またセンゴクさんに怒られる。

「せっかくまた会ったのによ…」
「また会えるよ。そんな気がする」
「そうか…?」
「うん」
「じゃ…目瞑れ?」
「なに?」

目を瞑ると、私の唇に柔らかいものが、目を開けると、ルフィの目。もしかして、キスしてる?

「んんっ…」
「じゃあな!クミ!」

どうしよう、久しぶりすぎてもっとしたいって思ってしまう。

「もっかい…」
「しょうがねェなー」

ルフィの首に手を絡めて、唇を待つ。一味のみなさんが見ていても関係ない。

「お前等はなにしてんだっ!!!」
「キスだ!!」
「キスだ、じゃねェよ!!!」

ウソップさんがそう叫んでいるのが聞こえた。私達はもう一度唇を合わせると、名残惜しかったけど…離れなければならない。私は外に出て、少しだけシャボンディ諸島にいることにした。




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