006
「くーまさん!どこ行くんですか?」 「クミか」
くまさんがどこかに行くと聞いて、なんだか嫌な予感がした。月光モリアも最近本部に現れないし。なんだか……すごーく、怖い。くまさんっていうのは七武海のバーソロミューくまのこと。
「お前とは長い付き合いだったな」 「どういう……、」 「スリラーバーク」 「え…」
すると私が気がついたときには自分の部屋にいた。気絶してたんだ。たしか、スリラーバーク。一度だけ行ったことがある。モリアの本拠地、本拠船ともいう。どうしてそんな所にくまさんが。
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「失礼します!!!」 「ノックをしろと言ってるだろ!!」 「くまさんをどうしてスリラーバークへ?」 「黒ひげの七武海加入を知らせるためだ」 「あ、その件ですか…」
詳しいことはよく知らないけど、黒ひげが七武海へ加入することが決定した。中将の私でもまだなにも教えてくれない。でも、まだ胸の嫌な予感は消えなかった。
「少し外出してきます」 「クミ、あまり無茶なことをすれば……わかってるな?」 「はい」
背中に背負った『正義』を裏切らないようにセンゴクさんは私に念を押す。様子を見に行くだけですよ。背中に羽を生やし、勢いよく飛び出した。
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