いよいよ出港。港には団長とサーカスの仲間達だけが来た。島の人々は最後まで、いたずら好きのピエロを嫌っていた。
「出港だ―――!!!」
ルフィの掛け声と共に、メリー号が島から離れていく。2人は胸を高鳴りを抑えつけ、ニコリと笑った。
「元気でなー!」
「体には気をつけろよー!」
みんなは手を振りながら2人に別れを告げていた。そんなみんなに2人も笑いながら手を振っていた。
「みーんなー!ずっと隠してたんだけどー!毎晩みんなのお菓子とってたの私だったんだ!」
「おれはー!みんなの大事な物壊しちゃいましたー!」
「テント壊したの私―!」
「キッチン壊したのおれー!!」
今まで自分達のしたことを言い続ける2人にルフィは爆笑していた。この2人は最後の最後までこれだ、と団長は流していた涙を拭った。
「バカヤロー!お前らー!!」
「あれ、お前らだったのかー!!」
「………、いつか帰ってこいよー!」
「手紙書けよー!!」
「許してやるよ!!コノヤロー!!」
最後には皆、泣きながらメリー号が見えなくなるまで手を振り続けた。
別れは“笑顔”で(いままで、本当にありがとう)
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