「…や…。やめて…」
「さっきの勢いはどうした?おれは強い女が好きなんだけどな」


不適に笑う、気持ちの悪い男は○○の服をビリビリと破る。
○○は恐怖で震えていた。
女にとっては、これほど恐いことはない。


「気持ちよくさせてやろうか?」
「やめ…て…」


○○の瞳からは自然と涙が溢れていた。
抵抗しても殴られるだけ、○○は抵抗する力もなくしていた。
何度もされたキスは気持ちなど籠っていない。
○○の唇は荒れていて、ぴりぴりと痛んでいた。


「助けて……」
「助けなんてこねェよ」


男は数千人もいる部下達を思い出す。
数千人もそんな短時間で殺されるわけないと、確信していた。
男の手が○○の胸へと降りようとした時、


「ルフィっ!!!!」


○○は最後の力を振り絞って叫んだ。
その時、勢いよく扉が開いた。ルフィの激しい息づかいが聞こえる。
ルフィは思いっきり男を殴った。


「気を付けて、そいつ能力者だよ!!」
「○○……無事でよかった」


ルフィは○○に向かって優しく笑った。
○○は安心したのか、また涙が溢れだした。


「麦わらのルフィ……、遅いじゃねェか」
「絶対許さねェ!!!!」
「許さねェはこっちのセリフだ!!お前のせいでおれはなァ……」


男が喋っている途中でルフィはまたも思いっきり男を殴った。
ルフィは男に攻撃する隙を与えず、殴り続ける。
もう男がなんの能力者かもわからなかった。


「ル、ルフィ…もうそいつ気絶してるよ」
「許せねェ」
「もうやめて」


男の顔はボロボロで、もう顔があまりわからなかった。
○○は殴り続けるルフィを後ろから抱きしめた。


「もう……やめて」
「わりィ…」


ルフィは○○に向き直り、優しく強く抱きしめた。


「○○……よかった」
「ルフィ…ルフィ…」


○○はルフィの胸の中でわんわんと子供のように泣いた。
ルフィは優しく○○の頭を撫でた。


「ルフィ……ありがとう」


ルフィは○○の顎を持ち上げ、キスしようとした。
でも、○○の荒れた唇に気付いた。
切れて、血が出ている。


「○○、どうした…これ」


ルフィは優しく○○の唇を手で撫でた。
○○はそれだけでも痛いみたいだった。


「……、キスされた」


ルフィは優しく○○にキスをした。


「ぃた…」
「わりィ……。」
「ううん。もっとして」


○○はルフィの目をじっと見つめて言った。
ルフィは○○の唇の血を優しく舐めると、激しくキスをした。


「んん……はっ…!」
「○○……好きだ」


○○は呼吸を整える。


「私も……好き!!」


ルフィは何度も○○にキスをする。
男にやられた時は痛かったのに、ルフィとするキスは傷が治っていくみたいに優しかった。








世界中に叫びたい
(愛してるって……)

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