もし、本気になれたら


【恋人ごっこもあしたまで】




夜宴レイナ、ただ今暗殺部隊の王子様とゲーム中でございます




1ヵ月前、私はベルに告白してバッサリ振られちゃったわけですが
ベルがいきなり、「お試しならいーよ」とか言って現在仮の彼女なわけですね



でも、31日もあったのに残りは今日と明日だけ
だから要するにベルの彼女(仮)でいられるのもあと少しなわけですよ
でも、でもですね?人間って一度知ってしまうと中々抜け出せないんですよ
というかこの1ヵ月素晴らしかったんだもの



気がつけば隣にベルとか鼻血もんじゃない?
つか鎖骨エロいよベル、もう何かムラムラしちゃうよオネーサン



とまぁそんなわけですが、私はベルから離れたくないんだよね
だってこの楽しみを知ってしまったから…!
あわよくばゲーム中に惚れてくんねぇかなとか思ってたんだけどね





ベルは今、彼女(仮)の私を放ってデート中
ってか自分で(仮)とか言うの物凄く虚しいんですけど





「はぁ…惚れ薬があったらいいのに」

「んまぁ、レイナちゃん。恋の悩みね?」

「ルッスー…どうやったらベル落とせる?」

「ベルちゃん?んー、そうねぇ…貢いでみるとかかしら?」

「そんなの彼女って言えないー!どっちかと言うとホストと客だよソレ」




唯一話が出来そうなルッスも頼りになんないし
だからと言って貢ぐ以外の方法があるのかと聞かれれば無いし…
でもそれってホストと客だし…




「ただいまー」

「!ベル!」

「あー、腹減った」

「待ってて!今すぐ作るから!」




取り敢えず貢ぐのもなんなんで言われるがままに動いてみようと思います
そうすればいつかベルの理想の子に…なれる、かも…!!



「はいっ。出来たよ」

「サンキュ。今日は気が利くじゃん」

「そ、そう?」



結構好感度高いかも!?
じゃあ今日はこの作戦で行こう、うん