1/2 「

ねぇねぇツナくん。」


隣で寝てるツナの顔を軽く叩いて起こす。


「…………何。」

「怖い夢見た眠れない。」

「…

そう、明日学校だし早く寝ろよ。」


ぱたりと寝たツナの顔をもっかい叩く。


「…………何だよ。」

「怖い夢見た眠れない。」

「それさっき聞いたんだけど。眠れないなら眠くなるまで寝るなよ静かにしてろよ。明日学校だっつってんじゃん。頼むから寝させろよ。」

「ツッコミにキレがないね。」

「誰だって眠いときはツッコミにキレなんて表れないから!」

「寝かせろよ僕を。」

「はぁ!?」

「お前の持てる力全てで僕を眠らせてみろよ。」

「勝手に寝ればいいだろ!?つかそれが人にモノ頼む態度かよ!!?」


てゆーかなんでこんなに緋彗がでかい面してるわけ?ここオレのベットだから。シングルをわざわざダブルにしてやってんのにさぁっ!!


「つかさ、緋彗なんで眠れないわけ?」

「だから超怖い夢見た。」

「は?」

「うちのさ、パパンと姉様と兄様とベルとマモちゃんが銃殺されちゃったの。あ、あとレヴィも。」

「誰アンタ。人殺しとか普通だろ?」

「うん殺すのはね。でも殺されるのは慣れてないよ?」


慣れてる奴に会いてェよ。


「でね、なんか敵が来てマシンガンでみんなを撃ち殺してってさ…死ぬときビクビクッて痙攣して…怖ぇえ…。」

「まぁ、それは怖いけど。」


緋彗って人並みの優しさもってたんだなぁ。


「怖すぎたから僕、レヴィの体を盾にして生き延びたんだけども。」

「なにやってんのアンタ!?なにが怖いってお前が怖いから!!」

「てゆか至近距離でマシンガンとかどんだけだって。リアル痛かったし…ぐすん。」

「お前の夢がどんだけだよ。つか緋彗なら反撃くらい出来ただろ?その家族的な人達だって強いんだろ?」

「んー…とね、一睨みでライオンに腹筋の足持たせそうな感じ。」

「ライオン有効に使えぇぇえっ!!!!」


ていうかなんでそんなスゲー人が殺されるんだよ。むしろ返り討ちだろ。


「んでね、僕トランス出来んくてこっちの武器はBB弾一丁。」

「無謀過ぎ!!!なにを目的で戦ってたんだよ!」

「……そこはほら、

夢だからさ、ほら。」


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