ねぇねぇツナくん。」
隣で寝てるツナの顔を軽く叩いて起こす。
「…………何。」
「怖い夢見た眠れない。」
「…
そう、明日学校だし早く寝ろよ。」
ぱたりと寝たツナの顔をもっかい叩く。
「…………何だよ。」
「怖い夢見た眠れない。」
「それさっき聞いたんだけど。眠れないなら眠くなるまで寝るなよ静かにしてろよ。明日学校だっつってんじゃん。頼むから寝させろよ。」
「ツッコミにキレがないね。」
「誰だって眠いときはツッコミにキレなんて表れないから!」
「寝かせろよ僕を。」
「はぁ!?」
「お前の持てる力全てで僕を眠らせてみろよ。」
「勝手に寝ればいいだろ!?つかそれが人にモノ頼む態度かよ!!?」
てゆーかなんでこんなに緋彗がでかい面してるわけ?ここオレのベットだから。シングルをわざわざダブルにしてやってんのにさぁっ!!
「つかさ、緋彗なんで眠れないわけ?」
「だから超怖い夢見た。」
「は?」
「うちのさ、パパンと姉様と兄様とベルとマモちゃんが銃殺されちゃったの。あ、あとレヴィも。」
「誰アンタ。人殺しとか普通だろ?」
「うん殺すのはね。でも殺されるのは慣れてないよ?」
慣れてる奴に会いてェよ。
「でね、なんか敵が来てマシンガンでみんなを撃ち殺してってさ…死ぬときビクビクッて痙攣して…怖ぇえ…。」
「まぁ、それは怖いけど。」
緋彗って人並みの優しさもってたんだなぁ。
「怖すぎたから僕、レヴィの体を盾にして生き延びたんだけども。」
「なにやってんのアンタ!?なにが怖いってお前が怖いから!!」
「てゆか至近距離でマシンガンとかどんだけだって。リアル痛かったし…ぐすん。」
「お前の夢がどんだけだよ。つか緋彗なら反撃くらい出来ただろ?その家族的な人達だって強いんだろ?」
「んー…とね、一睨みでライオンに腹筋の足持たせそうな感じ。」
「ライオン有効に使えぇぇえっ!!!!」
ていうかなんでそんなスゲー人が殺されるんだよ。むしろ返り討ちだろ。
「んでね、僕トランス出来んくてこっちの武器はBB弾一丁。」
「無謀過ぎ!!!なにを目的で戦ってたんだよ!」
「……そこはほら、
夢だからさ、ほら。」
意味わかんねェよ。 ←→ page: