「綺麗でしょう?探すの苦労したんです。」
白いのはキャンパスに描かれたような薄い雲とニッコリ笑ったアレンの綺麗な髪。
「すごく…?」
ゆらゆら舞う蒼い空を埋め尽くす桜色でいっぱい。
「ええ、すごく。すごく苦労して手に入れたんだよ。
このペンキ。」
「ムードォォォォオオッ!!!!もう少しムード考えようよ!ここまで苦労して心理描写(と書いてモノローグと読む)だしたのに!!」
「じゃあそれ邪魔なんで消しといてください!あとイノセンスでこの薄ピンク系のと茶色系のペンキで残りの桜描いてくださいね!僕、空塗ってくるんで!!」
「塗るのはテメェの髪だけにしろよ。」
「あ゙?」
「すいません自分に言ったんです最近カルシウムやミネラルなど海藻類などに含まれる色素を構成しそうなモノ採ってなくて髪の色素薄くなった気がするんでハイすみません。」
ハイざばーっ!!と言ってペンキを被る。奴はこれくらいしなければ逆に、染めましょうか?え?染めない?じゃあ染めましょうか?とうるさいしつこい黒いS。
「じゃあまぁ頑張ってくださいね。」
「ははは…
はぁ…。」
アレンが行ったのを確認してからため息をつく。言い出しっぺは私なのではないがそんなようなもんなので文句は…言ってるけどまぁ言ってはないことにしてくれたまえ(何様)
つか頭洗ってこようベトベトだから。桜は空出来てからで全然間に合うし。
あ、みんな気になってると思うから言っておこう。言い出しっぺは神田だ。 ←→ page: