インサイド・A5
※「インサイド・ヘッド」パロ
※ほぼ会話文
これはなまえという女の子の頭の中にいる、感情のお話。
今この場にいるのは、4つの感情。
「やっぱりなまえは、笑顔が一番可愛いよ!」
喜びを司る遊矢。
「はぁ?何言ってんの?笑顔なんかよりも、泣き顔が一番そそるに決まってるでしょ?」
悲しみを司るユーリ。
「待てユーリ、お前そんな理由でなまえを泣かせているんじゃないだろうな?」
怒りを司るユート。
「俺は遊矢に1票だな!」
楽しみを司るユーゴ。
悲「ユーゴが言うと馬鹿っぽくなるから黙ってて。それとユート、僕が悪いみたいな言い方だけど、君が怒りを溜め込むから、なまえは泣くしかないんだけど?」
怒「俺は怒りをむやみやたらに出したく無いだけだ」
悲「それがストレスになってるんだけど?わからないわけ、ないよね?」
怒「……」
喜「まぁ、なまえの性格が構築された時点で、ちょっと危うい感じはしてたけどな」
楽「んん?それってどういう意味だよ遊矢。あと、怒りが溜まって悲しみになるのか?」
悲「本当にユーゴって馬鹿だよね。そんな馬鹿でもわかる質問をするよ。なまえの性格を
一言で言うと?」
楽「そんなの簡単だな!なまえは超優しくって、超お人好しで、超可愛い奴!」
怒「だからなまえは俺を…怒りを溜め込む」
喜「怒りを溜め込んで、自己嫌悪に変わる。つまり、怒りの矛先を他人じゃなくて自分に向けてる状態だな」
悲「そう、遊矢の言う通り。だけど自分への怒りなんて、疲れるからね。僕が涙に変換してあげてるってわけ。じゃないと余計辛いだろうし、泣けばスッキリ。僕は可愛い顔が見れて一石二鳥」
楽「なるほどな。だからなまえは泣いてたんだな。それでも、見ず知らずのヤローにも心配させねぇように笑う…本当になまえは最高だな!」
悲・喜・怒「「「は?」」」
悲「ちょっともう一回言ってくれる?」
楽「最高だなって…」
怒「違う、そこじゃない」
喜「見ず知らずのヤローって…まさか、男に泣き顔見られたの!?」
楽「んなわけねぇだろ!見せねぇように、なまえは何とか笑おうとしてたんだよ!俺はそれを協力したんだぜ!」
悲・喜・怒「………」
悲「確かに、見られたのはただの泣き顔じゃないだろうね。もっと見せたく無かった…というか、僕だけが見ればいいやつ」
喜「ユーリ!そんな事言ってる場合じゃないだろ!何か最近視線を感じると思ったら…」
怒「ああ。そういうことだったんだな」
それからの三人の行動は早かった。
インサイド・A5
悲「で?そのヤローってのは誰?」
楽「確か、隣のクラスの不動とかいうやつ…?」
喜「俺、素良(好奇心)の所に行ってくる!」
怒「俺は隼(不信感)を呼んでくる」
喜「セレナ(警戒心)の方がいいんじゃ…エド(自制心)を呼ぶべきなのか?」
楽「?俺はー?俺も何かした「「「お前は動くな」」」
End
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2017.6.18
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