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「この世界の者が体内に俺の体液を注がれたとき、身体の中で結晶化し、血管を突き破り」
「うっ、うああ、もういい」
この世界の住人では混色を作る事は出来ないのか。そんな僕の質問は、あまりに残酷な答えで返され、思わずシエンの口を塞いだ。
二人でシャワーを浴びながら、僕が宝石を出せる時を待っていた。シエンは時々キスをして、僕はそれが照れ臭いからただの雑談として聞いたのに。
「アカセは平気だ」
「うん、それはわかるんだけど」
言いながらシエンの厚い胸板に抱かれた。
僕だって180を超える身長とそこそこのガタイをしていた。元の世界では女性からもそれなりに好意的に思われる見た目をしているつもりだ。
それでも、僕よりもずっと大きい身体に抱きしめられると胸がキュンとしてしまう。
優しいシエンに、僕は恋をしているんだろうか。キスをされて、触れられて。
「そろそろか」
シエンは僕の手を握ったまま、バスタブに腰掛ける。シエンの腕に抱かれながら、その太い太ももに横向きに座らされた。
なだめるように、僕の頭を撫でて抱き寄せる。
「怖いか?」
「ん、少し……」
まるで処女みたいに初心な反応が恥ずかしい。シエンの手が僕の手を握ると落ち着く。
「怖がらなくていい。気持ちいい事だから」
出して、と優しく囁かれ、僕の性器がやわやわと揉まれる。身体の奥がジンと熱くなった。
「ん……は……」
シエンの手に出すのは二度目の事だ。それでも羞恥は薄れないし、いけない事をしている気分になる。
それなのに背中がゾクゾクとするような気持ち良さを感じた。
「はあっ、あっ」
宝石になりかけの体液は尿道を内側から少しだけ圧迫して駆け抜けていく。そうして吐き出されたものはシエンの手の中でポロポロと固まっていった。
「上手……」
シエンが言いながらキスをするから、僕はたまらなく嬉しい気持ちになった。
to be continued...
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