ツンデレ日和



ータタタタタッ、ガラッ

「パパぁ〜!!」


「ハズキ、どうした?」


懐に飛び込んで
瞳に涙をため訴える

「ママがおこる〜」

「そうか、ハズキが何かしたのか?」

『ハズキ〜?!』


声の主に体が飛び上がり俺の後ろに隠れる

「ハズキ?ママが呼んでるぞ?」

首を横に振り出てこようとしない


『パパに隠れたってダーメっ!!こっちにおいで!ママとおはなしする事があるでしょ?』


「ハズキ何をしたんだ?」

下を向き背中にしがみついたまま
ミツバと目が合うと深いため息とともに口を開いた


『おもちゃ投げてコップ割っちゃったの!』


なるほど、、、


「ハズキ?それはいけない事だぞ?」

ゆっくりと出てくるハズキ

しっかり目を見て言い聞かせる
父親になって3年、こんな事も慣れてきた

「まず、おもちゃを投げて大切にしないような子はもうおもちゃは使えない」

瞳に溢れんばかりの涙を溜めて
必死で話を聞く

「ましてはコップを割ってしまったのなら尚更いけないだろ?」

コクンと頷き涙が溢れる

「こういう時は、ちゃんと目を見てごめんなさいって言うんだぞ?」

ママの方を向かせると
ハズキの目線に合わせしゃがんで待っているミツバ


「ママ、、」

『ん?』

「ごめんなしゃい、、、」

いつもの優しい母親の顔に安心したのか大粒の涙を流す


『おいで?』

ぎゅーっと抱きしめられると大声でなくハズキ


『もうしないもんねー?』

「うん!!」

『イタチ、ありがと!』

まったく、この笑顔には敵わない



ツンデレ日和



「じゃあ、行ってくる」


今日からイタチは3日ほどの任務に行くそうだ


『うん!気をつけてね!!』


「あぁ」

そう言っておでこにキスをするイタチ



『ちょ!ハズキが見てる!!』




「ハズキも!!パパハズキも!!」



ほーら、言わんこっちゃない


「んー、ハズキはコレだ」

トンっとおでこを突かれるハズキ
ぷくーっとほっぺが膨れよそを向く
自分では怒っているつもりのようだが
その姿は可愛くて仕方ない

その様子を見たイタチはクスッと笑い

「すまないハズキ、これで許せ」

チュッとおでこにキスをした
するともうご機嫌なハズキお坊ちゃん

「パパ行ってらっちゃい!!」


「あぁ、行ってくる」


イタチを見送くり朝ごはんを食べて私たちもお出かけだ
今日はハズキの新しい服を買いに来た


『これも可愛い!あ!これも!』

「ママ〜これは〜?これは〜?!」

と私について来ては洋服を物色するハズキ
服屋を出て甘味処に寄ると見覚えのある三人の姿があった



「サスケにいにー!!」
すでに目的の人物まで駆け寄るハズキ


「ハズキ?お前一人か」

『んなわけないでしょ!!』

コツンと頭を小突くと舌打ちをし、居たのか、、、と呟く始末
仮にもお義姉さんだぞっ!?

『居て悪かったわね!』

「べつに悪いなんて言ってない」

ったく、ツンデレめ!

「ミツバねーちゃん!久しぶりだってばよ!ハズキも大きくなったな!!」

ナルトにワシャワシャ頭を撫でられ嬉しそうだ

「え!ハズキくん?!お兄さんになって!」



大きくなったと言われハズキも嬉しそうだ


「さすが兄さんの子だ」



『もしもし、そこのブラコンのお兄さん、ちょっといいかしら?』

「事実を言ったまでだ、そしてブラコンじゃない」

『あんたのどこに非ブラコン要素があるってのよ!』

「まぁまぁ!ミツバさん!落ち着いて!サスケくんミツバさんの前ではいつもこうですけど、いないところではべた褒めなんですよっ!」

「なっ!サクラ!余計な事を!」

『へぇ〜、知らなかった〜、ふぅ〜ん』

何だろう、すっごくニヤニヤが止まらない

「チッ、認めてなきゃ兄さんとの結婚なんて許すかよ」


『もー!サスケちゃん!ツンデレなんだからっ!』

そう言って抱きついてみると、くそッと言いながらも満更ではなさそうなところが可愛いな、おい。

「ママ〜ハズキも!!」

やきもちを妬いたのかナルトに抱っこされていたハズキが手を伸ばしている

ナルトの手から抱き上げ

『よーし!ハズキ!今日はサスケお兄ちゃんの奢りらしいから沢山食べようねー?』

「はっ?!」

「うんっ!」

嬉しそうに笑うハズキと
目から千鳥が流れてきそうな程睨むサスケだった


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