家族



ーガラガラッ


「ただいま」
『ただいま戻りましたー』


うちは家の玄関を開けると勢いよく駆けてくる足音


「パパー!ママー!」


『ハズキ!!ただいま!いい子にしてた?』


飛びついて来た息子をぎゅーっと抱きしめる


「お帰りなさい、ハズキとってもお利口さんだったわよ?」

寝る前に少し寂しくなったのは秘密にしといてって言われたの

フフフ、と笑って耳打ちしてくれたお義母さん


『すいません!お世話になりました!これ、少しですけど!』

そう言って温泉まんじゅうを手渡す


「あら!冗談のつもりだったのに!これ大好きなの!ありがとうね」


『あと、これもよかったら』


普段の感謝も込めてご当地のお土産を幾つか買ってきた


「まぁ、こんなに!なんだか気を遣わせちゃったみたいでごめんなさい?」


いつもお義母さん達にはお世話になってますから!!と付け加えると


「何言ってるの、ミツバちゃんはウチの娘じゃない」

と言ってくれるお義母さん
口元が緩むのを必死でこらえていると


「口が緩んでるぞ、素直じゃないな」

からかう様に言うイタチの言葉に笑うミコトさん


うちは家は本当に素敵な家族だと思う
嫁いだのがうちは家でよかったな


私たちもフガクさんやミコトさんの様な両親になりたい
ハズキもお腹の子もこの恵まれた環境ですくすくと育って欲しい
みんなで素敵な家族を築いていこう
あとは、、、



「体調はどう?」

ミコトさんがお腹に触れ心配そうに言う


『全く問題ないです!元気すぎるくらい!』



あとは!
元気に生まれて来てね!赤ちゃん!

家族

to be continued……


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