11 ナイ、無いはずがアル?

「説明してもらおうか、なぜサスケの部屋にいた」


本日2回目だが今までの事をイタチに話した


「バカなのかアホなのかナンセンスなのかハッキリしろ」

『後半意味わかんないんですけど』

「知識も足りないとなると大分重症だな」

『あ、もう結構です。十分傷つきましたんで、それ以上お口を開くな変態長』

この兄弟なに?
私を傷つけるのが趣味とか?
いゃあね最近の若い子は


「ミツバの尻に免じて後半は聞こえなかった事にしてやろう」

『私のいいとこお尻だけなんですか』

「…ふっ」

え、何今の笑み キモ


「それよりミツバは一体家に何をしにきたのだ、サスケの修行をしに来たのか?わざわざ飯を食いに来たのか?それとも俺に抱かれにきたのか」


『最後意味分かんない、ついでに最後だけ疑問形じゃないのも意味分かんない』


「ほら」

え、これだけ引っ張といて
無視ですか


スッと隊長の右手が前に出された
何か握っているみたいだが


「早く手をだせ、要らないのか?」


危ない、本来の目的を忘れるところだった

隊長から受け取ったものを
二度見した

二度見じゃたりない、三度見した
いや寧ろ凝視した


ナイ、無いはずがアル?



『何で隊長が…?』

「お前が2年前落として行っから拾っておいた、お前の家の鍵だろ?」

『………』

「言葉にできないくらい嬉しいのか、そして俺に何かお礼がしたいと。ふむ、そうだな先ずはそこにあるベットに寝転んでみ(ぐはっ)」

『何でもっと早く出さないんですかぁぁぁ!』

え、こいつバカなの?
アホなの?変態なの?
もっと早く出せよ!
てかコレ渡すだけだったら
玄関でもよかったんじゃないの?
わざわざ家に上がる必要ないじゃん!
こんなの有るって知ってたら
真っ先に家に帰るわボケェェェ!

そして合鍵代返せェェェ!


「…ふっ、そんなに喜ぶとは思ってなかった。ミツバが喜ぶ顔が見れて俺は嬉しい」


『嬉しいけど喜んでないわっ!隊長、私帰るんでっ』


「ふっ…何をそんなに照れている、ただ俺とベットに横になれば良いだけだろう?」


おかしい
前からおかしかったが
更におかしい

全く噛み合わない会話を無視して
私は部屋を出た

早く家に帰ろう!
レッツゴーマイホーム!


「ミツバ」


うん、何か聞こえるけど
気のせいっ!さぁ目の前にある
扉を開け、我が家への道に
一歩近づこう!!!

ガチャ

『………』

「そっちはトイレだ」


『……わ、わかってましたよっ!ちょっと帰る前に行きたくなっただけだしっ!』




ジャァァー

ガチャ

『コホン!じゃ、隊長私帰るんで』

「ミツバ」

いいえ、私には何も聞こえない

今度こそっ!
ガチャ

「そこは俺の部屋だ」


『‥‥‥‥』


「帰る、帰ると言いながら俺の部屋に戻ってくるとは。実はかまって欲しかったのだろ‥仕方ない、さぁ俺の胸に!」



『‥‥‥‥』


絶望的だ‥‥‥。
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