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突然たずねてきたアイツ

「あれ、珍しいじゃん」

「たまたま近くを通った。暇つぶしだ」

「…相変わらずの口癖だね」



一応これでも恋人同士なんだけどなァ…。


この男、七武海の一角を担う鷹の目のミホークは私の恋人であるが、何がそんなに楽しいのか家に寄ったかと思えばすぐに放浪の旅に出てしまう。そりゃもう重度の放浪癖で、1ヶ月や2カ月は当たり前。時には1年くらい帰ってこない時もある。
もういい加減別れてやろうかって時に帰ってくるものだから、私もなかなか別れられずにいる。全く情けない話である。




「で?今回はどこまで行って来たの?」

「イーストブルーだ」

「へー。それはまたずいぶん遠くまで。いい女はいた?」

「ふん…貴様以外の女を抱く気にはなれん」

「あ…そうなんだ。なんかありがとう…」



うーん…これって喜んでいいのか悪いのか。こんなふうにたまに帰ってきて嬉しい言葉をくれるもんだから離れられないじゃないか。




「あ、とりあえず紅茶でも飲む?」

「…うむ」



たしかこの人紅茶好きだった気がするんだけど。なんだか曖昧な答えだ。のど渇いてないとか?



「じゃあ用意するから」

「…待て」

「はい?」



待てと言われたので少しだけ待ってみたら腕を掴まれた。いったい何なんだ。



「ミホーク?なんだい?」

「……」

「え、あ、わっ!」



へ?待てと言われて待った結果が……なんでベッドに押し倒されてるの?




「ちょ、ちょっとなにさ!」

「この状況を見ればわかるだろう」

「ままま待って!今から何するだなんて聞くのも恐ろしいけどまさか…!」



私の焦りも気にせず、ミホークは性急に首筋に顔を埋めてきた。って待って!マジで今からするの!?私さっきまで土いじりしてたんだけど…!そのあとに筋トレまでしちゃったんですけど…!しかもその直後ミホークが帰ってきたものだから当然お風呂なんか入ってない!=めちゃくちゃ汗臭い!



「だから待って…!私めっちゃ汗臭い!ひどいから…!」

「待たん」

「うぁっ…!待って、てば…」



この男、私の言う事なんかことごとくシカトだ…!久々に会えたのだからする事については反対しないけど…!



「ほォ…。土の匂いがするな」

「だから言ったじゃん…!あっ…!や、やだ…!」

「aaaはしたくないか」

「そ、そういうことを言ってるんじゃなくて…っ!んっ…!」

「相変わらず白い肌だ」

「あっ!はぁ…っ!んん、ミホーク…っ!」

「…なんだ」

「あんっ、!やっぱり…お風呂、入りたい…っ」

「…却下だ」

「そんな…、あっ!あァっ…!やだ…っ」



もう恥ずかしさしかない。お風呂も入りたいし、もっといろんな話が聞きたいのに…。彼はいつから強引な男になったんだ…?
こんなに離れていたのに寸分の狂いもなくミホークは私の身体を攻め立てる。小さすぎず大きすぎずな私の胸をミホークの手が包み込む。久しぶりん感じるミホークの体温に私の身体も熱くなってきて。ミホークの指が胸の一番敏感なう部分の触れれば、あとはもう鳴くしかない。




「んぁ…っ、ああん…!あっ…!」

「…aaa」

「ひぁっ!あァっ…!ミホーク…っ!そこばっか、やっ…!」

「なぜだ。aaaはココが好きなのだろう」



わかってるクセに…。ミホークってSなのか?上ばかり弄られて下肢が熱い。きっともう濡れてる…。ミホークもわかってるハズなのにちっとも触ってくれない。



「あ…ミホーク…っ!あんっ!」

「そんなに物欲しそうな顔するな…」

「だって…っ久しぶり、なんだんんっ、!」




まだ話している途中だというのに、それを遮ってミホークがキスしてきた。久しぶりだな…、ミホークのキス…。この腰が砕けてしまうようなキスが私は好きだ。きっと他の人とのキスじゃこんなに幸せな気持ちになんてなれない。

ちゅっ、くちゅっ、と深い接吻けの合間に卑猥な音が混ざる。そんな音に煽られて、私はますます乱れていく。すっかりミホークとのキスに酔いしれてしまった頃、ようやく唇が離れた。すでに私は立てないくらい骨抜きになっていて。唇が離れたことに少し寂しさを覚えた。




「んっ…ミホーク…」

「……」

「はっ…んぁ!?え、なに…?」



そろそろ来ると思っていた刺激よりも先に、ミホークに腕を引っ張られ立たされた。急な展開に思考が追い付けずにいると、私の腰を支えながら壁に向かい合わせになり手をつかされた。




「え…?ミホーク…?」

「たまにはよかろう」

「え、あっ…!ああん!はぁん…っ!あっあっ!」




予想外の体位に困惑していると、ずっと欲しかった刺激が襲ってくる。さっきのキスで腰砕けになっているというのに、なんの支えもなく強い刺激を与えられ、膝がガクガクと震える。それでも崩れ落ちずにいられるのは、私の腰にミホークの腕が回っているからだろう。



「やぁっ…!あああっ!はっ、んんぁ…っ!やっ、ミホーク…っ!」

「ふん…随分と濡らしたな」

「あん…っ!そ、なこと…言わないでぇ…っ!ひぁぁっ!」




くちゅくちゅと私の中を弄る指のせいで、もう限界だと思った時、不意に刺激がなくなった。もう少しでイケそうだったのに、と物足りなくて後ろにいるミホークに顔を向ける。あ…なんか珍しく楽しそうな顔してる…。




「そろそろイクだろう。どうせイクなら…」

「あっ…あああっ!んあぁぁ…っ!はぁっ、!」

「…おれのでイケ」



いきなりの大きすぎる刺激に、挿れられただけで呆気なく果ててしまった。
それでもミホークの律動が止まることはなくて、一度イッたことで敏感になった私の中は少しの刺激でも感じてしまう。




「あん…っ!ああっ、!だ、だめ…っ!ひゃあん!」

「まだまだ、イケるだろう…?」




ズクズクと後ろから突かれた上に、耳元で囁かれたら、本当にまずい…。珍しい体位に、普段与えられない場所に与えられる快楽に涙が止まらない。





「だめだめ…っ!ま、た…イッちゃう…っ!ふあっ!」

「何度でも、イケばいい」

「んあっ!イ、ク…っ!やっ、!」

「…っ、イケ」

「あっあっああああん!」





数か月ぶりの行為に、予想以上に疲れた身体。肩でゆっくりと大きく呼吸するうちにある違和感が…。




「あの…、ミホーク…?」

「…どうした」

「その、…抜かないの?」



私の違和感の原因はコレ。余韻に浸るのはわかるけど、それにしても長すぎるんじゃ…?




「…忘れたか」

「え、何が…?」

「久々の逢瀬だ。もっと楽しませろ」

「あ、え、えぇぇ!?」




さすがにお風呂に入らせて!って言おうとしたのに再び耳元で「…aaa」なんて名前を呼ばれたら首を縦に振るしかないじゃんか!





突然たずねてきたアイツ



 
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