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心の想いはばれている




抱いたあと少し丸まりながら寝ているナマエを抱きしめている時間がとても落ち着く。

少し睡眠を取り、ナマエより早く起きて中々起きないナマエの寝顔を見つめているとパチリと瞳をあけたナマエの額にキスを落とすと頬が染まり出す。


『…おはようございます』

「ああ。ちゃんと寝れたか」

『寝れ、ました』

「ならよかった」

そしてまた額にキスを落とすとナマエは反対側を向いた。

ああ、照れてんだなって思った。


ベッドから起き上がりシャワーを浴びに行こうとした、が、ナマエの元へ戻りナマエを抱えて風呂場へと向かう。
ナマエは抵抗もせずに顔を伏せている。

お湯をかぶせて石鹸を取り泡立てる。それでナマエの身体を洗ってやる。洗っている間に浴槽にお湯をはる。
こうして身体を洗ってやるのは3回目ぐらいで恥ずかしそうに耐えているナマエを見るのがとても楽しい。

シャワーをかけ泡を落として先に浴槽に浸からせて、次は自分の身体を洗う。そして、ナマエを後ろから抱えるように浴槽に入る。
ナマエの表情は見えないが恥ずかしがっているのが手に取るようにわかる。


「ナマエ」

耳もとで囁くようにナマエを呼ぶ。


『…なんですか』

「嫌か?」

『いや?』

「こうして風呂に入れられるの」

『…………じゃ、ないです』

「ん?」

『いや、じゃないです…』

「そうか。なら良かった」

『兵長…のぼせそうです…』

「ああ、わりぃ。あがるか」

ナマエの身体を拭いてやり、服を着るとナマエは補佐官の顔になる。

朝食をすませると、それからはテキパキと俺に指示を出したり、俺に指示をされたりと執務に取りかかる。
昼食を終え、食後の休憩を取っているとソファーに座ったナマエはうつらうつらとしている。

昨夜寝るの遅かったからしかたがない。いつナマエが、眠りの世界へと吸い込まれていくのかと見ているとすぐに眠ってしまった。

毛布をかけてやり、最後の紅茶を一口を飲み込む寝ているナマエに目を細めながら書類へと向き合った。

一段落した頃、ナマエを見るといつの間にかソファーに横になるように寝ていて鼻で笑いそうになった。
紅茶を淹れてその寝顔を見つめながら口に含む。

紅茶を飲み終えナマエの寝顔を見つめているとナマエが瞬きをはじめボーッとどこかを見つめている。そして、ハッてした顔をして俺を見てくる。

『兵長…私…!』

「よく寝ていたな」

『申し訳ありません…』

「いや謝るな。…俺のせいだしな」

鼻で笑うとナマエは頬を染めた。

素直に恥ずかしがっているナマエが愛しく思える。
素直になれなくてそっぽを向いてしまうナマエも可愛いがこうやってベッド以外でも素直になるナマエはさらに悪くない。




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