触れ合う所から伝わる温度
ナマエに変なもの飲ますんじゃねぇとハンジに怒鳴ったあと、ハンジはにやにやしながら聞いてきた。
「ってことは、ナマエとデキたんだね!おめでとうよかった!今夜はお祝いだ!」
「うるせぇ。余計なことすんな」
「そうは言ってられない!ねえ、モブリット!」
「落ち着いてください、分隊長…それにナマエが恥ずかしがると思います。」
「いや、でも!」
「余計な事はするなハンジ。わからねぇならメガネ割るぞ」
メガネこれ以上割られるのは嫌だなってわざとらしく溜息をついた。
ハンジの執務室から出るとモブリットもついてきた。
「リヴァイ兵長、ナマエのことよろしくお願いします。」
「…ああ。」
モブリットはペコッと軽くお辞儀をして、ハンジの執務室に戻っていった。
自分の執務室に戻るとそこには身支度を整えたナマエがいた。
『兵長おはようございます』
「おはようじゃねぇだろ。さっきまで一緒にいただろ」
『…それはそうですが』
「ったく、とりあえず今日はここからここまで終わらす。わかったか?」
『了解です。』
昨日、そして今朝とは別人のように、いやいつも通りのナマエがそこにいて、少しいらってする。
「ナマエ、休憩だ」
だいぶ進んだころ、ナマエに向かったそういうと何か言いたそうな顔をしている。
「紅茶」
『…紅茶ですか』
「ああ。ナマエが淹れた紅茶が飲みたい」
そう言うとナマエには了解ですと、席を立ち執務室から出た。
いつものナマエじゃねぇか、と溜息をはいた瞬間廊下を走る音がした。廊下は走るんじゃねぇ。
それから三日に一回は一緒に夜を過ごすようにした。ナマエは想像以上に天の邪鬼で照れ屋なのがわかった。嫌だから冷たくしているんじゃなくて、どうしてもなってしまうようだ。
ただ、ベッドの中では素直でそれはそれで悪くない。