予告ネタ〜は〜
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「奈月は現在ミルフィオーネファミリーに幽閉されてる」

実は味方だと言った正一に、もう一つの目的だった姉の奪還が、まだ叶わない事を知らされ、俺はどうしようもない悔しさに、奥歯をぎしりと噛みしめた。

〜は〜

「やあ、初めまして。ぼくはミルフィオーネファミリーのボスで白蘭って言うんだ。待ってたよ過去の沢田奈月ちゃん」

って言っても、ぼくが用あるのは君の弟くんの方だったんだけどね。

未来の正一君に保護され、計画を聞かされた時は原作を知っていたし、そこまで驚くことはなかったけど、それはあくまで私がいないお話しだった。正一 君とツナの計画では私は正一君の基地に捕まったフリをし、ツナの私への家族愛でツナの力の制限を強制的に引き上げようと言う事だった。
だから私は頷いて甘んじてブラックスペルに拘束された後も大人しくしていたのだけど、まさか、この未来での最大の敵である白蘭に連行されてしまうとは…
正一君に庇ってもらう事も出来たけど、白蘭に背いて計画が変わってしまうと大変だから、とそのまま大人しくイタリアに渡った。

すると着いて直ぐに私は白蘭に会わされた。
ニコニコ笑う白蘭の顔には、私をどう利用しようかと計画を立てているのが読心術を介して読み取れた。

「初めまして。私もあなたに用はないので、よろしくしなくてかまいません。それではさようなら」

そう言って対面した部屋を後にしようと後ろを振り返れば、腕を捕まれた。
まぁ、そう簡単にはいそうですかと逃げられるとは思っていないので、特別驚きはしない。

「つれないなぁ。ほんの冗談だよ。ぼくは君にもしっかり目的があるんだよ」

***

「良い眺めだね…、未来の君には上手く逃げられてしまったけど、やっぱり過去の君になら、ぼくは君を自由にできる」

いきなりの戦闘に、何の武器も持っていない私は白蘭に手首を拘束された挙げ句ソファーベッドへと横に押さえつけられてしまった。
一体何が目的なのか、私はニコニコ笑う白蘭を、睨むと疑問をぶつけた。

「未来の私とあなたの関係が何だって言うの?」

「君はぼくの愛人だよ」

嘘だ。
直感でそう分かってるものの、その言葉で分かったのは、白蘭は私をそうする目的でここに呼び寄せたと言う事だった。

「っ…、放せ変態っ」

「未来の君と違って初な反応だね。かわいいなぁ」

貞操の危機を感じて罵れば、逆効果たった。片手で私の両手を固定したままもう片方の手で私の頬を撫でる。
とたんにゾワリと背筋に走る悪寒。

「触るな、ロリコン。私はあんたの愛人何かに絶対ならない」

そう言うと同時に唯一まだ動けた足で白蘭の股目指して蹴りあげた。

***

「あなたに敵わないのは、残念だけど認めるよ。だけど、捕まる訳にはいかない」

そう不適に笑うと私は死ぬ気になり、コントロールし、炎をノッキングさせる。

「!、まさか」

私のしようとしている事に気付いたようだけど、それを止められるより早く私は自らの身体をそれで包む。

"零地点突破"

「それじゃ、ツナによろしく」

ピキピキと固まる感覚に意識が持ってかれるのを感じた。

* * *

「奈月!」

チョイスを行う場所に現れた白蘭が作ったホログラフィーに、氷づけになった奈月の姿が映し出された。
その光景に、ボンゴレのメンバーは全員驚愕した。
スクアーロに至っては過去に自身のボスがされた処遇だった為、嫌な事を思い出され激情で今にも飛び掛かって行ってしまいそうな雰囲気だ。


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