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外はすっかり暗くなっていた。
ベッドに腰掛けながら煙草をぼんやりと吸う。

マジでやっちゃった……。

なんか、中途半端な抵抗が逆に煽ってるみたいに思えてつい押し進めちゃった。
傷はついてないはずだけどめちゃめちゃ痛がってたなぁ……反省。でも俺を呼びながら必死にしがみついてきたのはやばかった。

セックスしてるときの聡一郎君はなんかいつも以上に可愛かった。顔真っ赤にして表情がとろんとしてるとこなんか最高。
骨ばった細腰がくねる様も遠慮がちな喘ぎ声も思い出すだけで勃起する。

「んー……」

ベッドの中でもぞもぞと動く気配がして、煙草を灰皿に押し付けた。
聡一郎君が目を覚ましたらしい。

「聡一郎君、起きた?」
「んー……はい……」
「体大丈夫?喉渇いてない?」

むにゃむにゃと聡一郎君が返答のようなそうでないような声で呻く。
汗でぺったりとした黒髪を撫でると、彼がいきなり起き出した。

「……しまった!!」
「ど、どーしたの」
「俺いっぱいいっぱいで香月さんの顔全然見れなかったー!」

俺はがっくりと項垂れた。
もうちょっと事後の恋人らしい甘い反応を期待した俺がバカだった。

「いいじゃん、またやれば。俺のイキ顔くらいいくらでも見せてあげるよー?」
「……写真撮ってもいいすか」
「逆ハメ撮り!?新しいな!それはさすがにチョット恥ずかしいよ聡一郎君……」
「ですよねー」

しょんぼりした聡一郎君がまたかわいくて、なんだか絆されてしまった俺はハメ撮りを了承してしまうことになった。

まあブレブレで全然撮れてなかったけどね。

リベンジする!って張り切ってる聡一郎君、それは暗にセックスのお誘いをしてるんだけど分かってるのかな?


end.


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