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「……男同士のエッチってどうすればいいと思う?」

俺が真剣に聞くと、洵也がゲホゲホとむせた。
いつもなら嬉々として下ネタに乗ってくるけど、さすがにこの話題は歯切れが悪かった。

「そんなん自分で調べろよ!……てか、尻に突っ込むとかじゃねえの?」
「やっぱそうだよねえ。そんなんしたら先輩すげー痛そう……」
「お前が突っ込む側なんだ?」
「そうじゃないの?てかそれしかありえないと思ってた」

だって先輩ってこう、中性的な色気があってしなやかな感じで、あの真面目な人をめっちゃ乱れさせたくなるっていうか……。
ごくりと俺の喉が鳴る。

「おい何想像してんだよ……」
「教えなーい」
「聞きたくもねえけどさ……。でも女相手でも尻って大変らしいじゃん」
「らしいねえ。俺はそういうアブノーマルなのはやったことないけど」
「そうそう、俺の高校のダチに中学男子校出身のヤツいるんだけどさ、男同士で抜きあったりしたってよ」
「マジか」
「マジマジ。先輩が後輩にフェラさせたりとか普通にあったって話」

すげーな男子校。俺は雄臭い想像をしてオエッとなったけど、それが先輩相手だと思うと下半身が熱くなる不思議。
先輩のフェラ……いやいやいやそんな先輩を汚すような想像は……よし、今日のオカズにしよう。

なるほど、洵也は事前にそういう話を聞いてたから俺がホモになっちゃったって言われても動じなかったのか。
グダグダ下ネタを続けていたら洵也に呆れられて早々にお開きになった。

発破かけられたからとかそういうわけじゃないけど、俺ももうちょっとあがいてみようって気になった。

とりあえず明日の昼は、またお手製弁当作って貢ぎますか!先輩も俺の手料理好きだから釣られてくるかもしれないし。

そう思ってはりきって電話したんだけど応答はなかった。
じゃあメールなら今日中に見てくれるかも、と期待してメールもしてみたけど、返事はなかった。


俺はまた落ち込んだ。
なにこの上げて落とされる感じ。ポジティブ透くんでもさすがにダメージでかいです……。





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