ついにこの日が来ちゃったよおおお!!!
ナマエはあまり眠れなかった。花火のことで頭がいっぱいだった。
「おはようナマエ。・・・・眠れなかったのねアンタ」
「あ、やっぱりクマある?」
「まあ化粧で隠せるから大丈夫よ。さ、顔洗ったら朝ご飯に行きましょ」
シャーロット家の朝ご飯は美味しい。だがナマエはあることに気付いた。
「、、、カタクリもいる?」
「そりゃあね。家族だもの」
「あああああ」
今日はテンションが壊れているみたいだ。
「なんか、恥ずかしい。寝起きの私見られたくない」
「向こうも寝起きじゃない」
「髪の毛短いから寝癖とかないじゃん。でも私の頭爆発してるじゃん!」
確かに、ナマエの寝癖は酷かった。面白いのでプリンは写真を撮ってカタクリに送りつけた。
「ちょっと!?カタクリに送ったでしょ!」
「ごめん間違えた」
「嘘付け!!」
「朝からうるさいわよアンタたち」
プリンの部屋に入って来たのはガレット。とモンドール。
「おはよーガレット」
「おはよう。朝ご飯できてるってさ」
どうやら呼びに来てくれたらしい。
「あ、モンドールもおはよ」
「ナマエお前・・、髪の毛ヤバイな!!」
「うっせえぞ!!」
_______
「おはようナマエ」
「おはようございます!!」
スムージーさんだ。朝から会えるなんて・・・!
カタクリはもう食べ終えたのか朝食の席にはいなかった。残念。
ナマエはプリンとスムージーの間に座った。
すると向かい側にダイフクが腰掛ける。
「よおナマエ。お前カタクリ花火に誘ったってホントか?」
ブフッ、と危うく口の中のものを吐き出すところだった。プリンに汚え、と言われた。
「なななななんでそれを」
「昨日カタクリに問い詰めた」
「うっ・・・」
オーブンも笑っている。
「・・・カタクリ、なんて言ってた?」
「いや、教えねェけどよ」
「なんなん!?」
なんて言ってたんだろう。迷惑じゃなかったら、いいな。
__________
花火は学校祭の最後だから、それまで時間がある。と、いうことは・・
「始まるまでカタクリと一緒??」
「そうなるわね」
「どうしよう・・!」
ナマエは終始落ち着かない素振りで意味もなく歩き回る。
「・・・普通にしてればいいのよ」
「それがサンジ君だったら、出来る?」
「無理」
プリンはサンジと花火を見るらしい。
「ナマエ」
私の大好きな声で私の名前を呼ばれた。ゆっくり振り返るとカタクリ。カタクリも緊張してるのかと思ったけど、全然そんなことないようだ。緊張してるのは私だけ?
「行くぞ」
「うん」
ナマエはバイバイ、とプリンに手を振った。プリンも振り返す。カタクリとナマエの姿が見えなくなるまで。
プリンも二人を尾行したかったが、サンジがいるので無理そうだと思った。
(あんなに緊張してるところ、初めて見たかも)
カタクリは顔には出ていないものの、明らかに緊張していた。声だって微かに震えていたのに、ナマエは気付いただろうか。
(頑張れ)
プリンには応援しか出来ない。それに、今日は自分の事で手一杯でもある。
「お待たせ、プリンちゃん」
「さ、サンジ君・・・」
プリンはサンジの登場で、カタクリとナマエのことなど吹き飛んでしまった。
不在の鮮明
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