暴走は程々に


「来ちゃったよ!念願のザーフィアス!」



あの後、少し歩いたところに帝都ザーフィアスはあった。

こーゆーのを奇跡って言うんだろうね。

さっそくユーリのもとへ行きたいところだが、先にこれからのことを

考えなければ。


・・・とりあえず、あの水道魔導器(アクエブラスティア)の辺りに行こう。

そんで、座ろう。



「やっぱ引きこもりに急な運動はダメだよね・・・・。」



ニートとか言わないで。自覚してるから。

ってかニートはユーリ・・・ゲフンゲフンッ



「よっこいしょ・・・ふぅっ。」



年寄りの如くゆっくり座り、モードON


うーん、魔導器(ブラスティア)はあるからおそらくユーリはまだ旅には出ていない。

ってことは絶賛ニート・・・・まあ、いいか。

問題は旅に出るまでどう過ごすかだな・・・。

金はさっき魔物が落としていったものがあるし、

金が無くなっても野宿をすれば・・・・・そうか!野宿だ!

いつかはやってみたかった野宿が体験できる!やっふうぅぅぅい!!



「―ね・・・・ちゃん・・・・・・ねぇ・・・」



魔物からは結界張っとけばなんとかなるし・・・・

これで問題無い!フハハハハハハ!!夜が楽しみだぜ!!



「ねぇってば!お姉ちゃん、聞いてる!?」

「おおう!?な、なんだい、少年よ・・・・?」



脳内を暴走させすぎたらしく、目の前の少年に全然気付かなかった。


・・・そう、下町の元気っ子、テッドに。





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