声
............
・・・?
....お...で......
声・・・?誰の声・・・・?
......おいで...
呼んでる?
....こっちにおいで.......
誰なの?
アナタは誰?
.....早く...こっちに.......
私の声が聞こえない・・・?
姿も何も見えない。声だけが聞こえる・・・。
そっちに行けばいいの?
...あと少し....
あと少し?
....あと少しで、君に会えるよ.....
え?
どういうこと?
....早く、会いたい.....
意味が分からない。
それに何で私を知ってるの?
...早く君に会って.....―――
何て言ったの?
最後だけ聞こえない・・・・。
「・・・ん?」
朝、不思議なくらいはっきり目が覚めた。
横ではユーリが小さく寝息をたてていた。
「ん〜・・・?」
あれ?なんの夢見てたんだっけ?
思い出せない・・・・。
誰かが呼んでいたような、いなかったような・・・。
「ま、いっか」
思い出せないってことはそんなに大切なことじゃないんだよ、きっと。
そして、昼頃には夢の事なんてカケラも考えなかった。
...早く君に会って.....
君をコワシテあげる.......
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