元気100%
「いってきまーす」
「おう」
急いで朝ごはんを食べた私は、一階の『箒星』へと向かう。
そんなに急がなくてもよかったかも・・・・。
仕事先が一階ってすごい便利だ。
店の入り口で軽く深呼吸。・・・・っよし!
「おはようございます!」
「あ、ユイだ!おはよう!」
「おはようテッド!今日も元気だね!」
「へへっ」
扉を開けると、そこには元気いっぱいのテッド。
自分も元気よく挨拶を返すと、嬉しそうに笑う。
か、可愛いなオイ・・・!
っと!そうじゃなくて・・・・。
「テッド。女将さんいる?」
「あ、ちょっと待ってて!」
言いながら奥へ消えていく。
少しして奥から女将さんが出てきた。
「おはようございます!今日からよろしくお願いします!」
「元気でいいねぇ。じゃ、さっそく掃除からお願いしていいかい?」
「はい!」
ふっ。この『バイトの神』と言われた私の力、見せてやる!
しばらく黙々と掃除をしていると、女将さんが様子を見かねて口を開く。
「ユイ、もういいよ」
「わかりました。次は何をしたらいいでしょうか?」
「そうだねぇ・・・。もうそろそろお客さんが来るから、
それまでにこの店のメニュー覚えときな」
「はい!」
返事をし、メニューをもらう。
・・・さて、覚えますか!
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