反応無し?
ユーリの謎のお詫びに頭を混乱させたまま布団に入る。
・・・もちろん同じベッドに。
さっきの事もあり、私はユーリに背を向けたまま。
「オイ」
「ななななな何かな!?いや別に混乱とかしてねーよ!?
ちょっとビックリしただけだし!断じて恥ずかしいとか思っているわけではない!」
「・・・いや、何も言ってねーけど」
しまったあああああ!!勝手に自爆してしまった!
余計に恥ずかしくなったわ!
うがあああああああああ!!
「・・・。ユ、ユーリのバカ!ユーリなんてもう知らない!」
何処のハイジだ私は。
「ククッ・・・・、はいはい。早く寝るぞ」
「今笑った!?笑ったよね!?」
一体誰のせいでこんなことになってると・・・・!
そこまで考えて、私はふと思いつく。
この手があったか・・・!
「ユーリ」
「ん?どうし・・・」
私はグルンと体の向きを変え、ユーリの上に覆い被さる。
ふっ・・・、どーだ!
「・・・・なにしてんの?」
しかしユーリはまったく焦らず、むしろ余裕の笑みを浮かべる。
な、なんだと!?
「な、なんで!?何も感じないの!?そりゃ私には色気も何もないけどね!
でももうちょい反応示してもいいんじゃねーの!?」
「オレがこの程度で反応するとでも?」
「それは・・・!?」
そこまで考えて私は止まる。
「・・・・無理だね。確かにこの程度じゃ無理だわ。スンマセン」
「わかりゃいーんだよ。早くどけって」
「へーい」
反撃失敗。大失敗だ。
ユーリを相手にするんだったら文字通り身を投げ出さないと。
でもあそこまで冷静なのもおかしくね?
はっ・・・!まさか・・・・!?
「ユーリって・・・・・不能?」
ピキッ
・・・あ、なんか嫌な音聞こえた。
ユーリを見てみると、怖い程の清々しい笑顔。
やばっ・・・!地雷踏んだ?
私の予想は別に当たらなくてもいいのに当たっていた。
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