「カッコいい」、それは罪
市民街に着くと、向こうの方で市場がやっていた。
帝都だからなのか、人がとても多い。
人がゴミのようだ!
・・・コホン。失礼。
ユーリは特に説明することもないのか、何も言わずに市場を眺めていた。
「とりあえず!何となくだけどザ−フィアスの事はわかったぜ!」
「そうか。多少はものわかりがいい奴で助かったぜ」
「多少て。んじゃ、そろそろ帰ろー」
「ああ」
貴族街は軽くスルーし踵を返す。
え?なんでかって?だってヤだもん。貴族嫌いだし。
「今日の夜ご飯どーしよ」
「ん?今日はオレが作るぜ?」
「マジ!?やった!ユーリの手料理!!」
ずっと食べてみたいと夢見てたユーリの手料理が食べれる!!
っしゃああああああああああ!!
「何作るの!?」
「落ち着けって。そうだな・・・・、コロッケでいいか?」
「もち!!楽しみにしてるよ!!」
「任せとけって。たっぷり愛情込めて作ってやるよ」
そう言い、ウインクするユーリ。
うきゃあああああああああああああああああ!!!!
ヤバい!今クラっときた!何でこんなにカッコいいの!?
は、反則だ・・・・・!
「ユイ?どうした?」
「!!なななな何でもないッス!!」
「?変な奴」
そんなこと言われましても!!今ので落ちない女はいないよ!!
むしろ老若男女全てを落とせるよ!!
「ほら、帰んぞ」
「ふぁい!!」
悶えている間にもユーリは私の手を離さず家に向かった。
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