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今日は朝から小降りの雨がぱらついていて、折りたたみ傘を使って登校したら下校時刻間際になって大雨に変身した

家に帰る道すがら見慣れた車が横についてきて、思わず覗きこんだ

「おかえり」
「ただいま…ってなんか変だよ」
「今日ボク学校休んだしおはよう、かな。」
「ふふ、海馬くんおはよ」
「いつまで歩いてるつもり?」
「え?」
「…乗せてくよ」
「…!ありがとう」

ドアを開けて乗車した途端スピードが上がる。しばらくたわいもない会話をしていたら停車した。



「…あ、そういうこと」
「はやくボクの遣り口に慣れてね」


半ば騙されて連れてこられた海馬邸はいつきてみても豪華絢爛で、いま車が停まってる絨毯いくらするんだろう…なんて考えていたら腕を引かれる


「風呂入ってきなよ」
「えっ来たばっかりだよ?」
「ボクの前でいつまでもそんな薄汚い格好でいるつもり?」

「…」

気にくわないなら薔薇の花片をばら蒔くよ、という提案を丁重にお断りして、私はお風呂に入る事になってしまった。




玄関にひけをとらない大きなお風呂、
いつもは彼の部屋の備え付けを使うのでここにくるのは初めてだ。
…って「いつも」だなんて何考えてるんだろ

一人で顔を赤らめていると、


「ナマエもう入ったー?」
「んーいま入ると…」

ガチャ

「きゃあぁぁ!」
「どうしたの?!」
「わ、たしハダカ…」
「別にもう見飽きてる」
「え…」
「うそうそ。ほら先に入ってて」


海馬くんが入ってくるなんてまさかの事態だ。これも遣り口なのかと思いつつ手早くシャワーを浴び、ドアが開いたと同時にバスタブに飛び入った。


颯爽と入ってきた海馬くんは私になど目もくれずマイペースにシャワーを浴びる
細身なのに男らしい筋肉質のまるで彫刻の様な肢体に思わず見入ってしまう


「…」
「そんなとこから熱い視線くれなくていいから背中流して」
「…変なことしない?」
「変な想像してるのはナマエだろ?」
「なっ…!」
「早くしろ。俺は気が短いんだ」


注意しながらバスタブを出て、ボディスポンジを泡立て背中に擦りつけていく。



「君が構わないなら前も、」
「わ、わかった」



きれいな首筋と肩、胸板しか見えてない。絶対に、下は見れない



「おわったよ…」
「ありがとう。気持ちよかった」

にっこりと幸せそうな彼に毒気はなくて、安堵したのもつかの間


「はい、回れー右」
「え、え?」
「今度は俺の番だ」
「や、いいか、ら……あっ」

放置していたスポンジを手にとり腹部を擦られる。
海馬くんのゆるやかな手つきは這うように身体を弄りはじめた



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