楽感情パラドクス




「好きだよ」



そう言ったら。

君は嫌な物を見るような目で僕を見て。



「気持ちワル」



そう吐き捨てた。







「やめ…ろ…っ」



後ろから組み敷いて。
いつものように君を犯す。


喘ぎ声は反抗の声。

可愛くない。
でもそんなところが愛おしい。




「ねぇアーサー。今どんな気分?」




口づけの合間に吐息を零せば。

君は眉間に皺を寄せて。
最高に嫌そうな顔をして見せた。


思わず緩む口角。

僕は笑いながら。
激しく君を責め立てる。


荒げる息。

愛嬌の一つでも上げればいいのに。




「素直じゃない子にはお仕置きが必要だね」

「!?‥な、ナカは嫌だ…ッ」




何をさせるのか察したのか。
必死に抵抗するアーサー。

手は拘束されていて動かせないから、体を捩って逃れようとする。


馬鹿だな。

それじゃあ自ら腰を振ってるのと同じに見える。




「たっぷり注いであげる」




首筋に噛みつきながら。
深く深く、突き立てる。


一層締め付けがキツくなり。

アーサーも限界が近くなっているのを感じながら。


僕はアーサーの暖かな体内に。
自らの欲を吐き出した。







人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -