下ネタ第四弾



「ちょ…!!それは駄目だって…!!」
もう騙されないぞ、と心に誓ったはずなのに、また怪しげな会話が耳に入ってしまった。
今回はアレルヤ…彼に限って彼女と[××放送規制××]するはずない。断言出来る。
…けど、気にならないと言ったら嘘になる。
計四回目の盗み聞き。壁になるべく耳を近付ける…。

「そ…っ!それは駄目だってば…!!」
アレルヤの切羽詰まった声。対して彼女は、
「これくらいで音を上げるなんて…お前はそれでも男か…?」
余裕綽々、と言う言葉が相応しい。
「でもそれはそっちが手加減無しでやるから…!!」
「女に手加減してもらうとか…、男としてどーなんだ?アレルヤ」
心なしか、息遣いも荒く聞こえる。
……怪しい。実に怪しい。これは八割近く浮気と言えるのではなかろうか。しかし決定打が…。
じ、と壁に耳をくっつける。

「お願い…!優しくして…!」
「やだ。本気でやる…!んっ!!」
「は…っ!や!ちょ…!!もう無理だって!!やめてよ!!」
「大人しくイけ!!!」
「だ…っ!!う、や…っ!!」

はい、決定打です。

―――ばあああん!!!
「お前ら止めろぉぉぉぉ!!!!!」

「……………」
「……………」
「……………何してるんだよ…」

「格ゲーだけど…」

さっきの「イけよ!」は「逝けよ!」だったのね…。




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