元親目線







ある日、目が覚めたら枕元に変な生き物がいた。












「なんだぁ?こりゃ。」

"そいつ"は薄緑でぽてっと丸くて上の方が少し延びたみたいに曲がってる。
大きさはそうだな…直径が七寸くらいか。
抱えると割りとずっしりしてやがる。

つか

「柔らけぇ…」

めっちゃ柔らかい。すんげぇ柔らかい。
しかもよく伸びる。

思わず両手で抱えて弄んでいたら、めっちゃ冷たい目で見られた。





しかしこの冷めた目は誰かさんを彷彿とさせるな。
海の向こうの中国の国主。

「…元就。」

俺の手から逃れたもちもちしたそいつがちらりとこちらを見た。

え?お前元就っつーのか?
マジで?

しかし返事をしないままもちもちもち…と歩き?移動する。
そのまま日当たりの良い俺の座布団(俺の!)に座ると動きを止めた。

…例のおてんとさんの参拝か。

「こりゃ間違いなく元就だわ…」



ここでふと思った。





「こいつが元就なら…安芸はどうなってるんだ?」

国主不在はまずくね?

「元就なら戻してやらなきゃな…」








俺はとりあえず元就もちを連れて安芸へ向かうことにした。










もちシリーズ始まりました
行き先は分かりません(笑)

あかさたならまやらわやったねぇ|


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