女兎が啼く | ナノ
潜伏続行
「おいそれでノコノコ帰ってきたのか貴様等はァァァァ!!!!」
銀時の図太い馬鹿みたいな怒声が万事屋内で響く。頭を叩かれた神楽と新八は正座をしながら、涙目で言う。
「でも一万を目の前にしたら何にもできなくなるアルヨ、銀ちゃん」
「本当ですよ。一万の威力凄いですよ銀さん」
「ばッかお前ら一万を見ることがねー貧相な生活してるからだろーがホント馬鹿なのお前ら!」
「チッ...。でも銀さん、コレ見たら誰でも...」
イラついた新八が一万を銀時に差し出すように見せると、忍者も驚く素早さで一万を銀時は奪った。「早ァァァ!!」と言った新八のツッコみが部屋中に響く。
「一番欲しがってんのアンタだろうがァァ!!返せ!アンタに渡すんじゃなかったよ!!」
「うるせェェ!元はと言えばノコノコホイホイ牢に入れられたお前らが悪ィんじゃねーか!少しは反省しろコノヤロー!!」
「日頃のアンタの不摂生が原因だろーが!」
「あァ!?」
「うるッさいアルお前ら!私達が今するべきことは何アルか!!」
神楽の言葉により、みんなの視線が一万に集中する。そして、声を揃えて言った。
「「「......そうだ、食べ放題に行こう」」」
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