盃兄弟 | ナノ

兄弟と隣人でそれぞれ2


名前にキスする兄弟と隣人さん。



1.ルフィの場合


「名前ーっ!」
「ちょっとルフィ!いきなり飛びつかないでって言ってるでしょ?」
「ししし!名前に飛びつきたかったから飛び付いた!」
「しょうがないなァ…。どうしたの?お腹減ったの?」
「腹は減った。でも今日サンジにいいこと教えてもらったんだ!」
「いいこと?何教えてもらったの?」

(チュー)

「……る、ルフィ…?」
「目の上のキスはどーけーのキスなんだぞ!」
「どーけー?……憧憬?」
「そうそれ!サンジに名前の自慢してたら「お前はほんと名前ちゃんが好きだな」って。俺エースもサボも名前も好きだ!三人みてェになりてェって思う」
「ルフィッ…!」
「これからも格好いい姉ちゃんでいてくれよな!」
「勿論だよっ!ルフィこそ可愛くて格好いい弟でいてね!」
「おう!」
「でも私もルフィに憧れてるよ。だから目瞑ってくれる?」
「ん」

(チュー)

「えへへ、チューしちゃった」
「一緒だな!」
「一緒だね!」





2.エースの場合


「じゃあエースお兄ちゃんいってらっしゃい」
「おー、今日も頑張って稼いでくるぜー」
「うん、でも無理しちゃダメだよ。身体が一番だからね」
「名前がチューしてくれたら元気になる」
「えー…。いつも言ってるじゃん…」
「いつもしてもらいてェの!」
「でもいつも私からだし、恥ずかしい…」
「……なに、俺からしていいの?」
「え?あ、いや、そういう意味じゃないです」
「そうかそうか。名前は俺からのキスを待ってたんだな!じゃあお言葉に甘えて…」

(ガシッ!)

「…何で腰を掴むの。しかも力強く」
「逃げないため」
「逃げるようなことするのは止めて」
「止めてと言われると余計したくなる」
「ちょっ…!」

(チュ)

「っ…!」
「あ、キスマークもつけちまった。ま、いいよな。虫よけにもなるし!」
「っよくない!何で首にキスするの!?」
「名前知らねェの?」
「何が?」
「首と腕にキスするのは欲望って意味」
「……」
「止まんなくてごめんな。いってきまーす」





3.サボの場合


「それでキスマークがついてたのか」
「見るなり昔の鉄パイプ取り出さないでよ…」
「はは、悪ィ悪ィ!つい昔の血が騒いじまった」
「ルフィには虫に刺されたって誤魔化したけど、明日どうしよう…」
「ついでに俺もつけていい?」
「バカなこと言わないで下さい」
「バカなことじゃねェよ。俺だって名前に触れたいし、キスしたい」
「そ、そういうのがバカだって言ってるの!」
「じゃあバカでいい。バカでいいから名前、拒絶しないでくれ」

(チュ)

「(て、手のひらにキスされた…!)く、くすぐったい…。離して…」
「お願いだ名前。俺もエースみたいに触らせて。俺は名前の許可がねェと何もできない弱虫なんだ。だから…な?」
「ルフィー!お姉ちゃんが背中流してあげる!」
「ちっ…。もうちょっとだったのに」





4.マルコの場合


「料理に掃除に買い物に弟と兄の面倒…」
「ま、マルコさんここも教えて下さい…!」
「そして学校の課題。大忙しだねェ…」
「クロコダイル先生ってば酷いんですよ。マルコさんと知り合いだって言ったら私にだけ課題出してきたんです!」
「ああ、あいつはそんな性格だよい」
「しかも全然解らない問題ばっかで…。ごめんなさい、マルコさん。仕事中だったのに…」
「息抜きになるから気にすんな。それより顔色悪ィぞ。大丈夫かい?」
「ええ、まあ」
「嘘はよくねェよい、名前」
「兄二人も頑張ってますから。私だけ甘えたこと言えません」
「健気なこって。もっとその兄に甘えたらどうだい?絶対喜ぶだろい」
「そしたら二人は余計に頑張るでしょう?それに…甘えたらずっと甘えっぱなしになるから…癖にならないよう控えてるんです」
「俺には随分甘えてるがな」
「そ、それは…!あの、…すみません…。マルコさん頼りになるからついつい…。迷惑でしたよね、気をつけます…!」

(ちゅ)

「イヤとは言ってねェよい。頑張ってるの知ってるから…、優しい名前を見てるから応援したいんだい」
「(い、今頬にキスされた…!?)」
「今のは思いやりある名前に向けて。今度はここにしたいねい」
「(唇さわっ…!?)…ま、マルコさん…私そういうのはちょっと苦手なんで…」
「ああ、知ってるよい。で、今度はどこが解んねェんだい?」
「(大人ってなんかずるい…)」



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