クリスマス夢 | ナノ

可愛い妹の話

!会話文のみ!





「見ろよ名前!これ俺の弟なんだぜ!」
「……エースさんに弟いたんですね…。ちょっと意外です…」
「できの悪ィ弟なんだけど、そこが可愛いんだ!」
「へー…。笑顔がよく似合う人ですね」
「だろ?俺そっくりで元気なんだが、心配ばっかかけんだ」
「さすが兄弟ですね!」
「どういう意味だよ!あ、ほら、この手配書やるよ」
「いいんですか?」
「おう!たくさんあるからな!見ろ!」
「わァ…、ほんとだ…。じゃあ一枚だけ貰います」
「可愛い弟だから、グシャグシャにすんなよ」
「壁に貼っておきますね!」
「頼んだ」
「……」
「どうした?」
「え?う…、うーん…」
「なんだよモジモジして気持ち悪ィな…。言いたいことあるならハッキリ言えって」
「だ、だって…。恥ずかしいんですもん…」
「恥ずかしい?……た、頼むからああいった話はすんな!」
「ああいった話?」
「や、違うならいい」
「……。エースさんは、」
「ん?」
「俺のことも可愛い弟だって言ってくれますか?」
「は?」
「だ、だってこの人は可愛い弟だって…!俺もエースさんの弟だし…」
「……」
「俺はエースさんのこと好きです。自慢のお兄ちゃんです」
「くくっ…!」
「あ、ちょ、エースさん!何で笑ってるんですか!」
「バカだなァ、お前は。名前も可愛い弟に決まってんだろ?」
「ほんとですか!?」
「……ちげェ。名前は可愛い妹だ」
「…あ、そっか…」
「俺も名前が好きだぜ。自慢の可愛い妹だ!」
「…ほ、ほんとに!?」
「ああ!」
「よかった!じゃあ俺の手配書が出たら自慢してくれますか?」
「……」



『マルコさん見て下さい!俺も手配書に載っちゃいました!』
『なんだと!?イゾウ!いますぐ海軍本部へ連絡しろい!絶対に取り消してもらえ!』
『任せろ!名前ちゃんを手配しようなんざ、いい度胸してるじゃねェか海軍め…!』
『サッチさん、見てみて!俺ちゃんと格好よく写ってますか?』
『ダメだな。もっとこう可愛いく撮られてこい』
『えー…イヤですよー…』
『名前の言う通りだい。そんな可愛く写っちまったらどこぞの馬の骨が寄ってくるだろうが!』
『バカか』
『それに、名前はそのままでも可愛い』
『ほんとにバカか!』
『ッチ…。何で名前が手配書なんかに載っちまったんだい…』
『マルコさん…』
『どうした?』
『俺、手配書に載ったらダメでした?』
『そんなことねェよい。ちゃんと十枚ほど部屋に飾ってるよい』



「……」
「エースさん?」
「俺がしなくても、お前の保護者がしそうだから安心しろ」
「え?」


ま、俺もするんだろうけどな。



2010.12.23



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