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 グータラ海軍日誌。その1

!注意!
海軍設定の新しい男主です。
煙さんと青雉さんと時々じいちゃんと仲良くするだけ。





出勤時間を確認し、大きなカバンに大量の飴やチョコやドーナッツなどといったお菓子を詰め込んだ。
カバンだけでなく、私服のポケットにも小さなお菓子を詰め込む。
もちろん、「正義」の二文字が入った大切な制服の内ポケットにも入っている。


「さあ、今日も頑張ってサボるぞ!」


張りきって家を出たのはいいが、出勤時間は余裕で過ぎていたのだった。





「あ、スモーカーさんおはようございまーす」
「テメェ今何時だと思ってやがる」


支部につくと今からどこかへ向かおうとしている彼の上司、スモーカーを発見した。
ここは明るく、そして元気に挨拶するべきだ!
そう判断した青年は片手をあげて挨拶をする。彼に「上司を敬う」という言葉はないらしい。
そのせいでスモーカーの額に一つに青筋が浮かび上がる。


「今ですか?…もうちょっとでお昼ご飯の時間ですね!今日のお昼はなんだろう」
「仕事なめてんのか」
「とんでもない!昨日よりは早いじゃないっスか。昨日より早く来た俺を褒めてほしいっス。ほら、日々成長してる俺を褒めやがれ」
「殴るぞ!」
「った!殴ったあとに言わないで下さいよ!マジ野蛮っス」
「それとそのカバンの中身を見せろ」
「え?」
「今日からお前だけ荷物チェックをするようにした。見せろ」
「えー…また俺だけっスか…。別にいいですけどねー。ほい」


口を尖らせながらカバンを開くと、甘い匂いがスモーカーの鼻を刺激し、すぐに顔を背けた。
その反応を見た青年はニヤリと笑ってカバンをスモーカーの前に突き出し、無理やりかがせる。
甘い匂いが苦手なのを知っててわざとやっている最低な部下だ。


「没収だ!」
「甘いの嫌いなのに?え、もしかしてスモーカーさんってマゾなの?」
「服の中に隠してるものも出せ!いいか、全部出すまで中には入れねェからな!」
「……っていうことは、家に帰っていいってことっスか?」
「前言撤回だ。出さねェと一週間雑務させてやる」
「あったま固いなー…。ほら、これでいいんでしょ」


カバンをスモーカーに渡し、体中に隠し持っていたお菓子をその場に落とす。
一体どこにそんな大量のお菓子が入っていた。とツッコミをいれたくなるほど、青年から大量のお菓子が出され、スモーカーは朝っぱらから頭を抱えるのだった。


「お前はここに何しに来てやがる…」
「遊びに?」
「演習行くぞ!そのたるんだ根性叩き直してやる!」
「そういう熱血系流行りませんよ?」
「いいからついてこい!」
「いたっ。ちょ、おいコラ鬼上司!首根っこ掴むな!」
「ぶっ殺してやる…!」
「殺してやるって言っちゃってるし!誰か助けてー!」


スモーカーの部下に助けを求めても、視線を反らして沈黙を続けたのだった。

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